弱虫ペダル「漫画コミック単行本69巻」のネタバレ&発売日と無料読み放題

弱虫ペダル

漫画「弱虫ペダル」69巻のネタバレ

コミック「弱虫ペダル」69巻(2020年頃発売予定)

弱虫ペダルの69巻には、588話(2020年4月23日 週刊少年チャンピオン21+22号 発売)〜596話(2020年6月25日 週刊少年チャンピオン30号 発売)が収録される見込み。

「弱虫ペダル」588話のネタバレ&感想・考察

2020年4月23日(木) 週刊少年チャンピオン21+22号 発売

弱虫ペダル 588話 コーステープキッス!!

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588話のネタバレ

雉くんは泥の坂の上から坂道たちのレースを見下ろしながら「へー、彼、このレース出てたんだ。MTB初心者レース。フィールドでよく話しかけてくるし熱心だし走りも上手いからもうてっきりレースは何本も走ってるのかと思ってたヨン、壱藤くん。確か…1コ下だったかな。このレースに出てる…てことは自分の“最初のレース”を確実に“勝ち”にするためーかな?」と壱藤がこのレースに出場したことについて考える。そして雉くんは「そういう“勝ち”への執着は大事だヨン。“レースで上にあがるためには!!”いやぁ、でもそうなると小野田くんは大変かもしれないね。初心者クラスとはいえこれは“レース”。MTBのレースには常に2つの闘いがある路面(コース)との闘いーそして個と個の闘いだ!!」と言ってレースを見つめる。

 坂道は9番(壱藤)の選手を追いかけながら「滑る!!」と感じる。ずるっと滑ってしまって彼との距離が詰まらない。けど、この泥の登りでは「足の回転(ハイケイデンス)は使えない!!」と自分の足を見つめて考える。しかし顔をバッと上げて「何か…ないのか…この状況をどうにかできる方法は!!」と息をきらしながら考える。

 壱藤は「フォウ!!フォウ、フォウ!!」と声に出しながら登っていく。坂道は壱藤の走りを目の前で見ながら「滑りやすい泥の登りで!!今フォウさんは車体をわざと滑らせて?棒にわざとタイヤを当てて曲がったのか!?」と気づく。すると壱藤は坂道の方を振り返り「フォウ!!(もちろんだ!!)」と声をあげてバッバッと進んで行く。会場では「追い上げてきた57番を圧倒的な力で引き離しにかかる!!」とアナウンスが流れる。壱藤は坂道の走りを見て「57番―こいつバランス悪い。そんな下手なダンシングでオレに追いつけるかよ!!」と思う。坂道は後ろで何度もずるずる滑っている。その様子を見ながら壱藤は「やっぱりこいつは敵じゃなかった!!“ファーストレースで余裕で圧勝”“オレのレジェンドレース”コンプリートできそうだぜ!!」と思い顔をバァッと上げる。そして坂道に「悪いな、もうゆっくり話をしてる時間はない!!先にいくぜ!!さっきのオレの尊敬する偉大な“皇帝”様の話のつづきはーまたあとで、ゴール後にしてやるよ!!最後にもう一回見せてやるよ、中2!!オレの必殺のコーナリング、わざとタイヤを滑らせてからのー“コーステープキッスだ!!”」と言って走り方を坂道の前で見せてやる。すると観客たちは「何だ今のわざとか!?コーステープの“くい”にタイヤ当てて車体の向きを変えた!?」と驚き「あいつ本当に初心者か!?」と噂される。

 坂道は「い…行かれた…!!」と思い動けなくなっている。そして同時に「強い…!!フォウさん!!どうしよう!!手の汗が止まらない!!」とハンドルをぎゅっと握りしめる。

 そして先頭を走る壱藤は「MTBは個と個の闘いだ。それはすなわち力と力のぶつかりあいであると同時に“心の折り合いだ”自転車のってて心折れりゃあ人はペダルをふみやめる。“もうムリだ”“勝てない”“もうこれ以上がんばってもムダだ”そう思わせられれば勝ちは自然と近づく!!」と思っている。そして坂道に「コーステープキッス」と今の加速を見せつけたことで坂道の心はズタボロになっていると考えている。そして彼は「よしよし!!フォウフォウ!!いけるぜオレは周りの人から何度もレースに出ないかと誘われたが断ってきた。それはもっと強くなって最初のレースで絶対に“圧勝”したいと思ってたからだ!!雉さんのように!!」と言って嬉しそうにパァッと口を開く。そして手をハンドルから離して「オレはあこがれてんだ雉さんに!!強さに華麗さに!!最初の“伝説のレース”の話きいてシビれたんだ!!だから」と言った時に登りの先に見える人影に気がつき「えっ」と思う。そして「雉さん!!マジーですか!!雉さん!!」と登りながら雉くんに声をかける。すると雉くんは「壱藤くん」と返事をする。壱藤は「オレはあなたにあこがれてるんですよ!!」と話しかける。すると雉くんは「うん何度もきいてるヨン」と答える。壱藤は「こんなところでレース見ててくれてうれしいです!!」と言って「ヤバイついてる!!嬉しいぜ!!」と思う。そして雉くんの目の前で「絶対勝ちます!!何かアドバイスください!!」と頼む。すると雉くんは「バランスいいね。いいペースで走れてる。そのペースしっかりゴールまで守れればキミが勝てる」と声をかける。その言葉に壱藤は右手の親指をぐっと立てて見せて「“勝てる”頂きましたァ!!ありがとうございーます!!」と言って走りぬけて行く。

 そこに坂道が「雉くん!!」と言ってやって来た。雉くんは「小野田くん」とだけ返事をする。坂道は慌てながら「泥が大変で、ペースが上がらなくって足が回せなくって。何か…対処法といいますか…アドバイスはありますか!?前に追いつく方法は!!」と助けを求める。前を走る壱藤は「な!!え!?話してる!?あいつ雉さんと知り合いだったのか!!」と驚いている。雉くんは坂道を見つめて両手を広げて「何もない。何もないヨン!!」ときっぱり言い切る。坂道はその言葉に驚きを隠せない。前を走る壱藤は雉くんがアドバイスしなかったことに喜び、ぐっと右手を握りしめるのだった。

588話の感想&考察(ネタバレ含む)

「弱虫ペダル」588話の感想&考察(ネタバレ含む)1

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「弱虫ペダル」589話のネタバレ&感想・考察

2020年5月7日(木) 週刊少年チャンピオン23号 発売

弱虫ペダル 589話 何もない

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589話のネタバレ

坂道と雉くんが話しているのを耳にして、壱藤はぐっと右手を握りしめる。そして「うっしゃああ!!“何もない”頂きましたァ!!」と喜んでいる。壱藤は「57番の中2が気軽に雉さんに話しかけて一瞬“知り合いかよ!?”“マジか!?“ってなったけど」と思いながら一瞬振り向き、雉くんが「何もない」と両手を広げて坂道に話したのを聞いて「それってオレが完全勝利ってことでいいんですよね!?オレを信じてくれてるってことですよね!!」と思い笑顔になる。そして「いやいや雉さん?信じて頂かなくてもオレはー」と言いながらも正直なところ壱藤はとても嬉しいと思っている。そして「このレース、圧勝で勝って証明してみせますけどね!!フォウ!!」とMTBをバンっと進めていく。

 坂道は雉くんを見つめている。雉くんは「何もない」と言って両手を広げていた。坂道は雉くんにアドバイスを求めたのだが、その答えは「何もない」だったことをうけて、坂道はぐっとハンドルを握りしめ「はい…!!」と返事をする。タイヤをズルズル滑らせ、ハァハァ息をきらしながら坂道は前に進んで行く。その背中を雉くんは見つめている。その雉くんに後ろから「いやー、キビしいこと言うねー雉くん。オレの目にもあのメガネの男の子の方が不利だってわかったけど、もう少しやさしいアドバイスあったでしょー」と首にカメラを掛けた男性が声をかける。雉くんは「そすか?」と答える。するとその男性は「彼必死に“方法は?”ってきいてたよ?ねェ、それに対して何もないって言われたら、皆ヘコんじゃうよ。100人いたら100人とも…ねェ」と言って一緒にいる男性と笑い合っている。それを聞いて雉くんは「そすか?」とまた答える。そして雉くんは「少なくともオレは、あの瞬間あの状況で彼に最高のアドバイスをしたつもりですけどね」と2人の男性を見て、自信ありげに答える。

 坂道はペダルを回しながら雉くんに言われた「何もない」と言う言葉について考えている。そして「“何もない”―ですよね。早く追いつく方法もない。泥の登りで足を回す方法もない。ジャンプアップする方法はどこにもないってことですよね。だから一歩一歩確実にやれってことですね!!」と言う意味だと理解し顔を上げて、坂道のドッと前に進んでいく。

 雉くんは「人に、選択肢って多い方がいいと思います?」と聞く。するとカメラを首にかけた男性は「いや、そりゃま、選択肢はたくさんあった方がいいだろう」と言う。一緒にいる男性も「そうだな、いろいろできるってことだろ。その方がいい」と答える。しかし雉くんは二人を見て「だけど選択肢がたくさんあるうちは実は人は皆“目移り”してるんですよ。ああすればうまくいくかも。こうすればもっと早いかも。そう考えてる内は“迷ってる時間”であって“進んでる時間”じゃないんです。人が全力全開で進んでる時って他の全ての選択肢が削られて“たったひとつに絞られた時なんです!!”」と力強く話す。

 坂道は頬の汗を右手でバッと振り払い「苦しいけど、きついけど、やるしかない。一歩一歩近づく、近づいていく!!近づこう!!これしか方法がないのだから!!雉くんが“何もない”と言ってくれた時の“目”。“キミならやれる”っていう目じゃなかった」と思い返し、首を振る。また「“やれるだけやってみたら”って目でもなかった」と思い、また首を振る。そして坂道は「あの瞬間、雉くんの目が語ってたのはー」と両手を広げて「何もない」と答えた雉くんの言葉の意味を改めてかみしめる。それは「それがこの世界の厳しさだ!!」と言うことを伝えていたのだ。坂道は「ごまかしはきかない。コース上に仲間はいない。これがたった1人で闘う競技、MTBなんだ!!」と思い知る。

 カメラを首に下げた男性が「たったひとつ…」と言う。雉くんは「はい。そしてひとつに絞った道を追いかける。その中でようやく次の可能性にたどりつくんですよ」と話す。雉くんは嬉しそうな笑みを口元にうかべて「わざわざ登って見に来た“かい”があったヨン。小野田くんのあの目、まっすぐな目してた。全てを吸収して力にかえるような目だった…もしかしてこの先オレが考えつかないやり方で壱藤くんに追いつくのかもしれない」と思って道の先を見つめる。

 壱藤は思わず振り向いている。そして「何だあいつ!!意味わかんねぇ」と慌てている。「MTBは心の折り合いだ!!もうあいつの心はオレの“コーステープキッス”をくらって、雉さんに“何もない”って言われて修復不能になってるはずだ!!何でまだついて来んだ!!」と声にする。そこに坂道がドンと追い上げてきた。坂道はハァハァ息を切らしながらも、しっかりと前を見つめて追い上げる気持ちに溢れている。

 壱藤は前を向き直し「くっ、落ち着け落ちつけオレ!!落ち着け丹貴(にたか)フォウフォウ、オレの方がリードしてる!!足もある!!問題ない!!引き離す!!それでいい!!オレは勝つ!!ヤツに追いつく方法は“何もない”んだから!!」と思い直し先を急ごうとする。

 坂道はハッハッと息を吐きながら「登りはリズムだ」と今泉くんがよく言っていることを思い出す。そして高回転(ハイケイデンス)は使えないけど一足一足リズミカルにこうして足を回していると「なぜだろう苦しいのに…自然と…」と言って顔を上げる。そして「頭の中に歌が流れてくる、ヒメ♪」と嬉しそうな笑顔をうかべるのだった。

589話の感想&考察(ネタバレ含む)

「弱虫ペダル」589話の感想&考察(ネタバレ含む)1

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「弱虫ペダル」586話のネタバレ&感想・考察

2020年4月9日(木) 週刊少年チャンピオン19号 発売

弱虫ペダル 586話 小さな勇気

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586話のネタバレ

坂道はガァァとペダルを回して走っている。ハァハァ息を吐きながら「できた…!チェイサーさんや雉くんみたいに上手じゃなかったけど、大きく壁のようなカーブを曲がれた!!ブレーキをかけずに思いきってクリアできた!!」と思う。そしてチラッと後ろを振り向いて「あの大きな“大曲がり”を」と思う。坂道は「ボクは横になって曲がった。重力が横からくる感覚-横向きなのに手から伝わってくる震動で確かにタイヤは地面に接地してると感じた」と思いハンドルを握りしめる。坂道はタイヤが横になった状態を思い出し「不思議な感覚…」と思う。「時間でいえばほんの少しの時間だったんだろう。だけど残ってる。“映像”で…!!上下が逆さで…なのにちゃんと走ってる。ドキドキしたあの瞬間を」と大曲がりをクリアできたことを思い返す。

鈴音は「あいつ2番手浮上だよ、お兄ちゃん」と腕を組んで立っている雷音に声をかける。そして笑いながら「でも大曲がりはラインが低かったね。もうちょっと勢いほしかったね」と坂道の大曲がりの走りの感想を伝える。しかし雷音は「いや上出来だ。よく勇気を出して走った」と言う。そして雷音は「あいつのバランスの取れてないあの走り方であそこに突っ込むのは相当怖かったはずだ。100点だ」と評価する。鈴音は驚いて口をポカンと開けている。雷音は「MTBはスピードとバランスで普段の生活をしてては味わえない上下が逆さになるような感覚を味わえるのも醍醐味のひとつだ。ただそれには勇気がいる。“恐れ”や“できないと思う心”を打ち破って挑戦できた者だけが見れる景色がある。最初はほんの小さな勇気でいい。小さな1歩で十分だ。踏み出せば見えてくる。それが見えればー」と言ったところで、鈴音が「どうなるの?」と聞く。雷音は鈴音の方を向いてニカッと笑い「MTBにハマる」と断言する。

坂道はMTBに乗りながら「何だろう、少しずつ、少しずつだけど楽しくなってきた」と思い笑顔を見せる。そしてガァっと前に進んで行く。その坂道の前に先頭の選手が見えて来た。観客は「2番手57番、ついに!!1番手を視界にとらえたァ!!」と手を握りしめて叫ぶ。そして「あの57番メガネのヤツ、最後尾からここまで追い上げてんだ!!」と一緒にいる人に説明する。

坂道はどんどん先頭の9番の選手に近づいていき、ついに1番手の9番のうしろにドンとはりついた。9番の選手は後ろをチラッと見て「何だおまえフィールドじゃ見ない顔だな。フォウ。あの2人はけっこう馴染みのフィールドじゃ速い方だったのに。フォウ。このデビュー戦オレは劇的ブッチギリ独走で華々しくしかも余裕で走って勝利して…オレはこのレースをレジェンドレースにする予定だったのに!!フォウ!!」と言って目をギラッと光らせる。しかし坂道は顔を伏せた態勢のまま「すいません…あのボクは大切な預かりものをしています。それを一番に届けなければならないので。道をゆずっていただけないでしょうか!!」と顔を上げて真剣な眼差しで訴える。すると9番の選手は「はいどうぞ」とスッと道を開ける。そして坂道が「ありがとうござー」と言いながら横を通り抜けようとした瞬間、9番の選手がゴンと車体を寄せて「て、ゆずるわけないでしょ!!フォウ」と坂道をブロックして先に進んで行く。坂道はフラフラとバランスを崩して慌てる。9番の選手は「“レース”だからな」と言って坂道をにらみつける。そして「理由は様々だが、全員勝ちたい。1位になりたい。“ひとつの果実”を“50人全員で奪い合う”そういう闘いだ!!フォウ!!」と告げる。坂道はその言葉を聞いて少し驚いた顔をしている。9番の選手は坂道の方を向いて「しかも“デビュー戦で表彰台の真ん中”こいつは“極上の甘い果実”だ!!レジェンドんなる!!」と言って前を向く。そして「おまえに1位を獲る理由があるようにオレにもある!!このデビューウィンをあの人に見てもらうためだ!!“息も切らさず余裕で勝つ”そういう予定だったがどうやら本気出さねぇと勝てねぇようだ!!」と言ってドトッと加速し始めた。坂道はその加速に本気を感じとる。9番の選手は「ついてこれるか、この先は最大の斜面。タイヤが滑りまくる泥の登りだ!!フォウ!!」と言って斜面に入っていく。坂道は9番の選手が発した「あの人!?」と言う言葉に引っかかっている。

雉くんがサングラスを上にあげて「“泥の登り”―ここなら、小野田くんの走りじっくり見れそうだヨン」と言って坂道が登ってくるのを今か今かと待っているのだった。

586話の感想&考察(ネタバレ含む)

「弱虫ペダル」586話の感想&考察(ネタバレ含む)1

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「弱虫ペダル」587話のネタバレ&感想・考察

2020年4月16日(木) 週刊少年チャンピオン20号 発売

弱虫ペダル 587話

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「弱虫ペダル」588話のネタバレ&感想・考察

2020年4月23日(木) 週刊少年チャンピオン21+22号 発売

弱虫ペダル 588話 コーステープキッス!!

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588話のネタバレ

雉くんは泥の坂の上から坂道たちのレースを見下ろしながら「へー、彼、このレース出てたんだ。MTB初心者レース。フィールドでよく話しかけてくるし熱心だし走りも上手いからもうてっきりレースは何本も走ってるのかと思ってたヨン、壱藤くん。確か…1コ下だったかな。このレースに出てる…てことは自分の“最初のレース”を確実に“勝ち”にするためーかな?」と壱藤がこのレースに出場したことについて考える。そして雉くんは「そういう“勝ち”への執着は大事だヨン。“レースで上にあがるためには!!”いやぁ、でもそうなると小野田くんは大変かもしれないね。初心者クラスとはいえこれは“レース”。MTBのレースには常に2つの闘いがある路面(コース)との闘いーそして個と個の闘いだ!!」と言ってレースを見つめる。

 坂道は9番(壱藤)の選手を追いかけながら「滑る!!」と感じる。ずるっと滑ってしまって彼との距離が詰まらない。けど、この泥の登りでは「足の回転(ハイケイデンス)は使えない!!」と自分の足を見つめて考える。しかし顔をバッと上げて「何か…ないのか…この状況をどうにかできる方法は!!」と息をきらしながら考える。

 壱藤は「フォウ!!フォウ、フォウ!!」と声に出しながら登っていく。坂道は壱藤の走りを目の前で見ながら「滑りやすい泥の登りで!!今フォウさんは車体をわざと滑らせて?棒にわざとタイヤを当てて曲がったのか!?」と気づく。すると壱藤は坂道の方を振り返り「フォウ!!(もちろんだ!!)」と声をあげてバッバッと進んで行く。会場では「追い上げてきた57番を圧倒的な力で引き離しにかかる!!」とアナウンスが流れる。壱藤は坂道の走りを見て「57番―こいつバランス悪い。そんな下手なダンシングでオレに追いつけるかよ!!」と思う。坂道は後ろで何度もずるずる滑っている。その様子を見ながら壱藤は「やっぱりこいつは敵じゃなかった!!“ファーストレースで余裕で圧勝”“オレのレジェンドレース”コンプリートできそうだぜ!!」と思い顔をバァッと上げる。そして坂道に「悪いな、もうゆっくり話をしてる時間はない!!先にいくぜ!!さっきのオレの尊敬する偉大な“皇帝”様の話のつづきはーまたあとで、ゴール後にしてやるよ!!最後にもう一回見せてやるよ、中2!!オレの必殺のコーナリング、わざとタイヤを滑らせてからのー“コーステープキッスだ!!”」と言って走り方を坂道の前で見せてやる。すると観客たちは「何だ今のわざとか!?コーステープの“くい”にタイヤ当てて車体の向きを変えた!?」と驚き「あいつ本当に初心者か!?」と噂される。

 坂道は「い…行かれた…!!」と思い動けなくなっている。そして同時に「強い…!!フォウさん!!どうしよう!!手の汗が止まらない!!」とハンドルをぎゅっと握りしめる。

 そして先頭を走る壱藤は「MTBは個と個の闘いだ。それはすなわち力と力のぶつかりあいであると同時に“心の折り合いだ”自転車のってて心折れりゃあ人はペダルをふみやめる。“もうムリだ”“勝てない”“もうこれ以上がんばってもムダだ”そう思わせられれば勝ちは自然と近づく!!」と思っている。そして坂道に「コーステープキッス」と今の加速を見せつけたことで坂道の心はズタボロになっていると考えている。そして彼は「よしよし!!フォウフォウ!!いけるぜオレは周りの人から何度もレースに出ないかと誘われたが断ってきた。それはもっと強くなって最初のレースで絶対に“圧勝”したいと思ってたからだ!!雉さんのように!!」と言って嬉しそうにパァッと口を開く。そして手をハンドルから離して「オレはあこがれてんだ雉さんに!!強さに華麗さに!!最初の“伝説のレース”の話きいてシビれたんだ!!だから」と言った時に登りの先に見える人影に気がつき「えっ」と思う。そして「雉さん!!マジーですか!!雉さん!!」と登りながら雉くんに声をかける。すると雉くんは「壱藤くん」と返事をする。壱藤は「オレはあなたにあこがれてるんですよ!!」と話しかける。すると雉くんは「うん何度もきいてるヨン」と答える。壱藤は「こんなところでレース見ててくれてうれしいです!!」と言って「ヤバイついてる!!嬉しいぜ!!」と思う。そして雉くんの目の前で「絶対勝ちます!!何かアドバイスください!!」と頼む。すると雉くんは「バランスいいね。いいペースで走れてる。そのペースしっかりゴールまで守れればキミが勝てる」と声をかける。その言葉に壱藤は右手の親指をぐっと立てて見せて「“勝てる”頂きましたァ!!ありがとうございーます!!」と言って走りぬけて行く。

 そこに坂道が「雉くん!!」と言ってやって来た。雉くんは「小野田くん」とだけ返事をする。坂道は慌てながら「泥が大変で、ペースが上がらなくって足が回せなくって。何か…対処法といいますか…アドバイスはありますか!?前に追いつく方法は!!」と助けを求める。前を走る壱藤は「な!!え!?話してる!?あいつ雉さんと知り合いだったのか!!」と驚いている。雉くんは坂道を見つめて両手を広げて「何もない。何もないヨン!!」ときっぱり言い切る。坂道はその言葉に驚きを隠せない。前を走る壱藤は雉くんがアドバイスしなかったことに喜び、ぐっと右手を握りしめるのだった。

588話の感想&考察(ネタバレ含む)

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「弱虫ペダル」589話のネタバレ&感想・考察

2020年5月7日(木) 週刊少年チャンピオン23号 発売

弱虫ペダル 589話 何もない

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589話のネタバレ

坂道と雉くんが話しているのを耳にして、壱藤はぐっと右手を握りしめる。そして「うっしゃああ!!“何もない”頂きましたァ!!」と喜んでいる。壱藤は「57番の中2が気軽に雉さんに話しかけて一瞬“知り合いかよ!?”“マジか!?“ってなったけど」と思いながら一瞬振り向き、雉くんが「何もない」と両手を広げて坂道に話したのを聞いて「それってオレが完全勝利ってことでいいんですよね!?オレを信じてくれてるってことですよね!!」と思い笑顔になる。そして「いやいや雉さん?信じて頂かなくてもオレはー」と言いながらも正直なところ壱藤はとても嬉しいと思っている。そして「このレース、圧勝で勝って証明してみせますけどね!!フォウ!!」とMTBをバンっと進めていく。

 坂道は雉くんを見つめている。雉くんは「何もない」と言って両手を広げていた。坂道は雉くんにアドバイスを求めたのだが、その答えは「何もない」だったことをうけて、坂道はぐっとハンドルを握りしめ「はい…!!」と返事をする。タイヤをズルズル滑らせ、ハァハァ息をきらしながら坂道は前に進んで行く。その背中を雉くんは見つめている。その雉くんに後ろから「いやー、キビしいこと言うねー雉くん。オレの目にもあのメガネの男の子の方が不利だってわかったけど、もう少しやさしいアドバイスあったでしょー」と首にカメラを掛けた男性が声をかける。雉くんは「そすか?」と答える。するとその男性は「彼必死に“方法は?”ってきいてたよ?ねェ、それに対して何もないって言われたら、皆ヘコんじゃうよ。100人いたら100人とも…ねェ」と言って一緒にいる男性と笑い合っている。それを聞いて雉くんは「そすか?」とまた答える。そして雉くんは「少なくともオレは、あの瞬間あの状況で彼に最高のアドバイスをしたつもりですけどね」と2人の男性を見て、自信ありげに答える。

 坂道はペダルを回しながら雉くんに言われた「何もない」と言う言葉について考えている。そして「“何もない”―ですよね。早く追いつく方法もない。泥の登りで足を回す方法もない。ジャンプアップする方法はどこにもないってことですよね。だから一歩一歩確実にやれってことですね!!」と言う意味だと理解し顔を上げて、坂道のドッと前に進んでいく。

 雉くんは「人に、選択肢って多い方がいいと思います?」と聞く。するとカメラを首にかけた男性は「いや、そりゃま、選択肢はたくさんあった方がいいだろう」と言う。一緒にいる男性も「そうだな、いろいろできるってことだろ。その方がいい」と答える。しかし雉くんは二人を見て「だけど選択肢がたくさんあるうちは実は人は皆“目移り”してるんですよ。ああすればうまくいくかも。こうすればもっと早いかも。そう考えてる内は“迷ってる時間”であって“進んでる時間”じゃないんです。人が全力全開で進んでる時って他の全ての選択肢が削られて“たったひとつに絞られた時なんです!!”」と力強く話す。

 坂道は頬の汗を右手でバッと振り払い「苦しいけど、きついけど、やるしかない。一歩一歩近づく、近づいていく!!近づこう!!これしか方法がないのだから!!雉くんが“何もない”と言ってくれた時の“目”。“キミならやれる”っていう目じゃなかった」と思い返し、首を振る。また「“やれるだけやってみたら”って目でもなかった」と思い、また首を振る。そして坂道は「あの瞬間、雉くんの目が語ってたのはー」と両手を広げて「何もない」と答えた雉くんの言葉の意味を改めてかみしめる。それは「それがこの世界の厳しさだ!!」と言うことを伝えていたのだ。坂道は「ごまかしはきかない。コース上に仲間はいない。これがたった1人で闘う競技、MTBなんだ!!」と思い知る。

 カメラを首に下げた男性が「たったひとつ…」と言う。雉くんは「はい。そしてひとつに絞った道を追いかける。その中でようやく次の可能性にたどりつくんですよ」と話す。雉くんは嬉しそうな笑みを口元にうかべて「わざわざ登って見に来た“かい”があったヨン。小野田くんのあの目、まっすぐな目してた。全てを吸収して力にかえるような目だった…もしかしてこの先オレが考えつかないやり方で壱藤くんに追いつくのかもしれない」と思って道の先を見つめる。

 壱藤は思わず振り向いている。そして「何だあいつ!!意味わかんねぇ」と慌てている。「MTBは心の折り合いだ!!もうあいつの心はオレの“コーステープキッス”をくらって、雉さんに“何もない”って言われて修復不能になってるはずだ!!何でまだついて来んだ!!」と声にする。そこに坂道がドンと追い上げてきた。坂道はハァハァ息を切らしながらも、しっかりと前を見つめて追い上げる気持ちに溢れている。

 壱藤は前を向き直し「くっ、落ち着け落ちつけオレ!!落ち着け丹貴(にたか)フォウフォウ、オレの方がリードしてる!!足もある!!問題ない!!引き離す!!それでいい!!オレは勝つ!!ヤツに追いつく方法は“何もない”んだから!!」と思い直し先を急ごうとする。

 坂道はハッハッと息を吐きながら「登りはリズムだ」と今泉くんがよく言っていることを思い出す。そして高回転(ハイケイデンス)は使えないけど一足一足リズミカルにこうして足を回していると「なぜだろう苦しいのに…自然と…」と言って顔を上げる。そして「頭の中に歌が流れてくる、ヒメ♪」と嬉しそうな笑顔をうかべるのだった。

589話の感想&考察(ネタバレ含む)

「弱虫ペダル」589話の感想&考察(ネタバレ含む)1

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「弱虫ペダル」590話のネタバレ&感想・考察

2020年5月14日(木) 週刊少年チャンピオン24号 発売

弱虫ペダル 590話 歌をうたって

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590話のネタバレ

坂道はハァハァと呼吸をしながら「なぜだろう苦しいのに不思議と頭に浮かんでくる」と思う。そして坂道は「大きくなぁれ♪魔法かけても♬ヒメはヒメなの♬」と歌い始める。坂道はバッバッと脚を動かしながら「ロードバイクの時みたいに脚を速くは回せないからゆっくり一踏みずつ…!!だから歌もー」と思う。「ラブ☆ヒメ」1期目の第8話「うさぎは月が恋しい」の中のBパート、主人公姫野湖鳥が最後、親友の読歌ナナと2人きりになってそれまで明るくて天然キャラだったナナの壮絶な過去と胸中が明かされる時BGMで流れたオープニングテーマ“恋のヒメヒメぺったんこ”の“スローテンポなバラードバージョンだ!!”」と気づく。坂道は笑顔になって「ヒメなのだ!!」と歌を続ける。

そして「タン♬タタタタン♪」と歌いながらドンと前を走る壱藤を追い上げて行く。壱藤はぞくっとして振り向き「さっきより近づいてる!?」と思い首をバッバッと振って「落ちつけって!!丹貴!!オレのがリードしてるって!!」と自分に言い聞かせようとする。壱藤は「山頂の登りきりまでもう200mもない!!ゆるいコーナー2つ!!見える!!大丈夫だ!!オレが先で下りに入ればあのバランスの悪いあいつの走りじゃオレには追いつかない!!ヤツはムリしてる!!最後のムリをしてはりついてきてるだけだ!!」と判断する。そして「落ちつけ、そうだ、心の乱れは走りの乱れだフォウ。ヤツは素人だ。泥ですっころんだ。雉さんに“何もない”って言われた!!敵じゃない!!相当ムリして息上げて追いついてきてるはずだ!!きいてやる!!その乱れた息づかいを!!耳を澄ませて!!」と自分に言い聞かせ、聞き耳を立ててみる。

すると後ろから聞こえてくるのは「なの…ヒメ…真っ白な…リーチャンス…ペタンコ…」と言う声だ。壱藤はそれを聞いて「ん!?ほう…以外にリズミカルだな。何か息づかいの合間にブツクサ言ってやがる。呪文かオレを呪う気か、よせよせ!!」と思う。しかし「ラブリー・チャンス・ペタンコチャン」と言う言葉を聞いて「チッ」と思いバアッと走り出す。壱藤はハァハァと呼吸を乱して「何だ、何だあいつ。聞きちがいか?いや違う、はっきりときこえた。こいつこの登りでーしかもうっすら笑いながら!?」と思って振り向いて坂道の表情を確認する。坂道は「ヒメ…なのだ」とハナウタを歌いながら笑顔で登ってくる。

 坂道は「タタタタン♬タッタタン♪」と歌いながら壱藤にさらに寄せていく。坂道は壱藤の真後ろにはりついて「このバラードバージョンは劇中のエピソードと相まってーサントラCDⅡにフルバージョンが収録されてて、ボクも大好きな1曲なんです!!」と口ずさんでいるハナウタのことを説明する。壱藤は「何わけわかんねぇこと言ってるぅ!!」と怒って混乱する。そして「くっそ!!ふざけんな素人中2!!」と言ってバッと踏み込んで「吠えろ!!MERIDA!!」と言って勢いをつけて走り始めようとする。そして「させねぇ、近づかせねぇ、引きちぎってやる!!オレの加速に今度こそあきらめたかよ!!」と思い、後ろにいた坂道の姿を確認しようと振り向く。しかし坂道は後ろにはおらず、壱藤の隣に並びかけていた。見ていた観客は「初心者クラス57番、ついに先頭9番に並んだァ!!」と声をあげる。坂道は低い姿勢で壱藤の隣に並び追い抜こうとするところまで来ている。そしてついに山頂登りきりまでのこり80mの地点にさしかかる。

 雉くんは先ほどの地点から登っていった坂道のレースを見守っている。雉くんは思わずサングラスを外して「並んでる!!まじ?どうやったんだ!?あとで聞こう!!すごい!!」と思い、目を見開いている。

 壱藤は「ならんでねぇよ!!」と言って再びペダルを踏み込み加速しようとする。壱藤は「なんだ何だこいつ!!くそ!!どうしたオレのMERIDA。さっきまで素直に動いていたのに今はやけに重く感じる!!」と思う。ついに「登りきりまであと50m!!57番が追う9番が少し前!!」と言う状態になる。坂道はただ前を見て走っている。壱藤は「こいつの自転車(フレーム)何かズルいもん仕込んでんじゃねぇだろうな!!」と思い、坂道の自転車に視線を送る。そして「そのフレーム、色、キズ、形」を見て「え?雉…さん…の…!!」と気づき驚く。そして初心者クラス先頭2人泥の登りを登りきって両者並んだところで、壱藤は「何でてめぇがそれに乗ってんだァ!!」と坂道に対して叫ぶのだった。

590話の感想&考察(ネタバレ含む)

「弱虫ペダル」590話の感想&考察(ネタバレ含む)1

30代男性
爆笑必至です!

「弱虫ペダル」591話のネタバレ&感想・考察

2020年5月21日(木) 週刊少年チャンピオン25号 発売

弱虫ペダル 591話 雉のMTB

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591話のネタバレ

レースを見ている観客が「初心者クラス。泥の登りの登りきりで先頭2人。両者並んだァ!!」と声をあげる。

 壱藤は坂道を横目で見て「ふざけんな。ふざけんな、こいつ!!何でてめえがそれに乗ってる!!それはオレのあこがれのー尊敬する偉大な―雉さんのー!!」と思い「フォウオオオ」と怒りの声をあげる。そしてハンドルをゴッと握りギアをガチャガチャと切り替えて、坂道より先にギアを重くした。そしてサドルからバッとお尻をあげてバンと飛び上がる。そして壱藤は「山の皇帝(マウンテンカイザー)雉さんの大事な大事な大事なMTBなんだぞ!!てめぇ!!」と叫ぶ。

 坂道は下りに入ったことに気づく。先に下りに入った壱藤はバンと地面に着地し自分のMTBの態勢を立て直す。壱藤は「大事な、大事なバイク!!なのに!!何で乗ってる!?ふざけんなよ素人中2!!」と心の中で思う。そして壱藤は「フ!!ウオオオオオオ、てめェは絶対負かす!!」と言って気合を入れる。ドン、バン、ギャァンとバイクを操り、ドンドン下っていく。そのバイクの動きを見て坂道は「上手い!!速い!!フオウさん!!」と思う。

 壱藤は「くそ!!勝手に乗ってんのか!?さすがにんな訳ねーか」と一人で考えている。そして「正式に借りたってことか。雉さんから直接許可を得て。確かに雉さんはフィールドやレースの会場でもMTBに興味ありそうな人見つけると“乗ってみる?おもしろいよー”などと声をかけて簡単に乗せようとする人ではある。けど雉さんがレース出るのにバイク貸したって話はきいたこともねぇ!!そんなに親密な関係なのか。まさか弟!?いやいやスタートリストには雉って名前はなかった。親密でない、とすると何だ。ヤツはうしろから追い上げてきた…観客は“最後尾から”つってた。さっきもわけのわかんねぇハナウタ歌ってついてきた。もしかして雉さんはーヤツに何らかの特別な可能性を感じて…てことなのか!?」とバイクを走らせている間にずっと考えている。壱藤はバイクをザッザッと動かして「それでバイクを貸してまでこのレースに!?え、でも、そこはオレじゃないんすか、雉さん!!ほめてくれてたんじゃないすかオレを!!」と思い、そこで「は」と気づいてバッと振りむく。そして「え!?まさか。まさか…あのさっき泥の登りで雉さんがいたのってースタート/ゴール地点にいたはずの雉さんがわざわざ登って見に来てた相手って…オレ…じゃなくて…あいつ…だった、のか」と思って後ろを走って来る坂道を見つめて愕然となる。

その時、ガガガとバイクが滑り「うわっと」と壱藤は声を出し、バイクを止める。そしてハッハッハッと呼吸を吐き「たしかにそう考えれば辻褄が合うんだ。スタート前にオレが雉さんにめいっぱい手ふったのに、うしろの方を見てて反応なかった。あれも…!!」とレース開始前のことを思い出す。壱藤は「雉さんが見てたのはヤツなんだ…ヤツなんだ」と思い、ぎゅっとハンドルを握りしめる。そして壱藤はギリッと歯を噛みしめギンと目つきが鋭くなる。逆の手もぎゅううとハンドルを握りしめ「くそ!!くそ、くそ、くそ!!」と言って靴をガッとはめ直す。そしてバンと走り出し「何だよ!!くそ!!いいよ、わかった!!わかったよ!!オレはおまえを倒す!!」と言う。その時坂道がバンと追いついて壱藤の隣に並ぶ。坂道は「ハァッ」と息を吐きながら前だけを見つめている。壱藤は「そして強さを証明しあの人に認めてもらう!!おまえはー“敵”だ!!」と言ってハンドルをブンと振る。その時、壱藤の腕が坂道の肩にぶつかり、坂道のバイクはグラッグラッとなり地面に足をつけてしまう。坂道は険しい顔で壱藤を見上げる。壱藤は「悪いな。ダンシングの腕が当たっちまった!!」と少し振り向いて謝る。坂道はそれに対して「ボクもゆずるわけにはいかないです。この雉くんにお借りしたバイクを一番最初に届けてくれと頼まれていますから!!」とはっきり伝える。その言葉を聞いて壱藤は坂道が「預かりものをしています。それを一番に届けなければならないので」と言っていたことを思い出す。そして坂道の少し前を走りながら「ハン!!なるほど。そりゃあそのことだったか。そりゃあ大切だ…だがオレはそれごとブッ倒す!!」と言って坂道をにらみつける。そして壱藤は「おまえ中2じゃねぇな」と聞くと、坂道は「はい」と答える。また壱藤が「素人でもねぇな」と聞くと、坂道は「はい」と答える。最後に壱藤は「何モンだァ!!」と叫ぶ。すると坂道は「あの…ボクはMTBは何もわからない素人です…ですがインターハイで2度…ロードレースの表彰台に上がったことがあります」と言う。その言葉に壱藤の表情が変わる。そして坂道は「千葉総北高校2年、小野田坂道と言います!!」とようやく名乗るのだった。

591話の感想&考察(ネタバレ含む)

「弱虫ペダル」591話の感想&考察(ネタバレ含む)1

近日更新!


「弱虫ペダル」592話のネタバレ&感想・考察

2020年5月28日(木) 週刊少年チャンピオン26号 発売

弱虫ペダル 592話 2人の対峙

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592話のネタバレ

「千葉、総北高校2年。小野田坂道といいます!!」と壱藤に名乗る。その言葉を聞いて壱藤は胸がドクンドクン鳴り始める。そして「2年?高2!?ハァ!?2度!?表彰台!?インターハイで!?」と衝撃を受ける。壱藤は前を向き直しバイクを進めながら「ロードレースで、ウソだろ、冗談だろ」と自分に問いかける。そしてまた坂道を振り返り「おいっ、おい!!それ!!マ…マジでマジメに言ってんだろうな」と聞き直す。すると坂道は「はい、あの…いえ…2度表彰台に上がったと言いましたが、それは…もちろんボクの力じゃなくって」と言って顔をあげて「チームの皆さんのおかげです、けど」と皆の顔を思い浮かべて返事をする。壱藤はその返事を聞いて胸がまたドクンと鳴って前を向き直しガァァとペダルを回す。そして「“マジのやつ”だァ!!」と思う。そして壱藤は「インターハイで2度表彰台だと!?雉さんと一緒じゃねぇか。強えのか!!」と思いゾクッとなる。それでも「いや!!おちつけって!!」と自分をいさめて「こいつは登りの泥ですっころんだ!!さっきも自分で言ってた。MTBは素人だ!!ロードの表彰台が何だ!!大丈夫だ。これはMTBだ!!現時点ではオレの方が上だ!!上だ!!」と思って自分をバンと叩く。そして「上だァ!!」と奮い立たせて先に下っていく。その様子を見て観客は「9番が下りを駆けぬける!!速やっ。57番必死で追う!!」と声をあげる。坂道はハァハァ息を切らしながら追いかけていく。

壱藤は「そうだ、そういうことだ…!!筋書きはいいんだ、筋書きはいらないんだ。経歴とか、過去の栄光とか、そういうの一切関係ない!!今この時間で体ひとつで自分のスペックだけで誰が強いかを決めるーそれが“レース”なんだ!!」と言って後ろに迫る坂道を見る。そして「昔から言われてる。MTBでもそうだ。ロードでもそうだろう。“強いヤツが勝つわけじゃない!!”“勝ったヤツ”が“強い”んだ!!」と坂道に言い放つ。二人はハンドルをぐぐっ、ぎゅうっと握りしめる。壱藤は「オレの初レース…余裕で勝てると思った。ファーストレース、とんでもねェのが混ざってた。“マジかよ”って一瞬アタマ真っ白になった。いいだろう!!それでもいいだろう!!」とようやく気持ちが固まった。壱藤は顔をあげて「小野田―とか言ったな!!おまえのそのプロフィールー最高に倒し甲斐があるぜ!!」と言ってバイクの向きをギャンと変える。そしてタイヤをガガガガと滑らせて坂道の前に回り込む。坂道は「連続するコーナーで後輪を滑らせてレース中に向かい合ったァ!!」と驚く。バンッと向き合って、壱藤が「オレは、壱藤、壱藤丹貴!!3のナスビはどうしたとかくだらないツッコミは聞きあきてる!!」と言うと、坂道は「壱藤…くん」と名前を呼ぶ。壱藤は「ロードのやつがどうしてMTB乗ってる」と言うと、坂道は「え、あ」と言葉に詰まる。壱藤は「さしずめ“チャレンジ”ってとこか!!」と聞く。坂道は「あ、はいっ」とかろうじて返事をする。壱藤は「オレはおまえを(倒す)、(そうすれば)あの人にー(認められる)」と言って思い返す。壱藤には夢がある。それは近い将来、勝ちを重ねていって雉さんと同じクラスのレースに出て必死にもがいて全力でついていって走りまくって最後―最後の最後―雉さんと同じ表彰台に立つという夢だ。壱藤は「フォウオオオ」と声をあげて「小野田!!レースは残り1周と1000m。手は抜かない!!覚悟も決めた!!ここから勝負だ!!真っ向勝負だ!!」と向き合った坂道に宣言する。坂道も「はい!!」と真剣に答える。

壱藤はバイクの向きをバンと変え先にガァァと走っていく。坂道は「壱藤くん…!!」と名前を呼んで「ほんの少しの時間だったけどレース中に向かい合った…!!“覚悟”」と思い「あああ」と声をあげてぐるぐるペダルを回し、また壱藤の後ろに追いつく。壱藤は「チッ」と悔しがり「直線の難しくない道ならこいつ“ロードの足”で寄せてくる。コーナーで離して直線で詰められるってパターンか!!」と坂道の動きを分析する。坂道ははぁはぁ息を切らしながら「あの…わかりました!!伝わりました。さっきの熱で。壱藤くんが言ってる“あの人”って雉くんのことですね!!」と言ってばっと顔をあげる。壱藤は言い当てられて顔を真っ赤にして「は!?え!?やっ…はぁ!?わかったって言うからオレの弱点的なヤツかと思っ…」と慌てる。坂道は「カッコイイですからね、雉くん」と笑顔で言う。壱藤は「うるさいっ!!雉さんの何がわかる!!関係ねーよ今レース中だ!!」と話をはぐらかそうとする。坂道はそんなことはお構いなしに「ボクにもあこがれる先輩がいるんです」と勝手に話を始める。観客たちは「林の下りのエリアから先頭2人出てきたぞ。初心者クラスの9番と57番。競ってる!!接近戦!!1周目のゲートまでのこり400m」と話している。

その時、坂道は「カッコよくて速くて唯一無二のダンシングをする人で、やさしくていつも背中を押してくれました。もうひとりは“自分は弱い”って言いながら、いつも仲間のことを想って最後は一番強い走りを見せてくれた人でした」と巻島先輩と手嶋先輩のことを話している。壱藤はじっと坂道を見つめて聞いている。坂道は笑顔になって「みんな自転車がつなげてくれました」と言ってハンドルをぎゅっと握るのだった。

592話の感想&考察(ネタバレ含む)

「弱虫ペダル」592話の感想&考察(ネタバレ含む)1

20代女性
総北のチームでインターハイ勝ったのであって、小野田くんは自分1人が勝ったって誇らない所が素敵すぎ!フォウさんの反応も良かった!

「弱虫ペダル」593話のネタバレ&感想・考察

2020年6月4日(木) 週刊少年チャンピオン27号 発売

弱虫ペダル 593話 攻防!

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593話のネタバレ

9番壱藤と、57番坂道はハァハァ息を切らしながら走り込んで来る。「初心者クラス1周目を終えてホームゲートに帰ってきたのは2名!!ゼッケン9番と57番!!ほぼ横並び。レースはデッドヒート!!全2周回の初心者クラス、ここで最終周回の鐘が鳴らされます!!」とアナウンスが流れ、カランカランと鐘の鳴る音が響く。観客たちはスマホを手に「何かすげぇ。初心者クラス盛り上がってるぞ」「先頭2人。マジの顔だ!!」「最終レースは初心者だから帰ろうかと思ったけど見ていくか最後まで」と話をしている。そして観客たちは2人に「いいぞ」「ガンバレ」と声援を送る。

 壱藤は「勝つ!!」と思い、坂道は「届ける!!」と強く思っている。観客が「通常初心者レースはだいたい1人の圧勝なんだ」と話し始める。そして「初心者は実力差が出やすいから、抜きんでた1人が全員を置き去りにしてゴールするってのがお決まりのパターンだ。9番の1人勝ちじゃないのか…!!知り合いの選手が言ってたんだ。9番の壱藤てのはかなり上手くて今日の優勝は余裕でそいつだろうって」と言うと、他の観客が「けど57番がそれにぴったりついてた…」と言う。そして「名前もきかないしメガネで見た目も強そうじゃないのに…最初に並んだ50人の中にとんでもねぇ伏兵がいたってことか」と坂道のことを指して言う。でもその上で「選手てのは“得意”“不得意”が必ずあるんだ。それをどこまで冷静に見極めて“オイシイところ”で出せるかーそれが勝敗を分ける!!」と言う。

 坂道は「のこり1周!!」と思う。壱藤は「ゴールまで1周回!!やってやる!!」と思って走っている。お互いに「持てる全てを出す!!」と思っている。初心者クラス最終周回が林エリアに入るところで、壱藤は「ここで差をつくる!!全開で!!」と思いペダルを踏み込み始める。「ウオオオオオ」と叫びながら、壱藤は「オレにはおまえにはないバランス力がある!!」と思い先に進んで行く。坂道は「差をつけられた!!」と感じる。そして「それはそうだ!!テクニックじゃ向こうが上なのはもうわかられてる!!気持ちが焦る。差がますますひらく。だけど!!」と息を切らしながら考える。そして視線の先に壱藤をとらえながら坂道は「落ちついて!!落ちついて、自分!!」と自分に言い聞かせて「道をよく見てていねいに、ていねいに!!」と言いながら走っていく。坂道は「大丈夫!!」とひたすら自分に言い聞かせて「転ばないようにミスをしないように大丈夫!!」と自分を鼓舞する。そして「林エリアが終わって、足が回せるところに出ればー」とようやく林エリアの出口に到着して顔を上げる。そして壱藤の姿をとらえる。

 坂道は「この草エリアでなら差をとりもどせるから!!」と思い、ペダルをぐるぐる回し、アッという間に壱藤の後ろに追いつく。壱藤は「来やがった!!これほどとは!!想像以上だ、こいつの追いかけてくる時の圧!!」と考える。坂道はドンと壱藤の後ろについて「すいません。急いでいるので道をゆずっていただけませんか!!」とまた叫ぶ。その言葉を聞いて壱藤は「ゆずるって言葉はレースの先頭には存在しねぇ!!」と怒ってバイクを坂道にぶつける。坂道のバイクはユラユラ揺れて少し遅れる。壱藤は「ロードじゃ、ゆずってもらったかよ!!」と坂道に聞く。坂道はその言葉に驚く。壱藤は「高いところにある実をもいでもらってむいて皿にのせてもらったかよ。仲間の皆に!!食べやすいように!!そうなんだろ!!詳しくはねぇがロードは“チーム戦”だからな!!」と坂道に言う。そして壱藤は「MTBは1人だ。もぐのも、むくのも、つかむのも1人だ!!守るのも闘うのも1人だ!!抜きたきゃそれも力ずくだ!!全身全霊のプライド背負って1人で闘ってる。悪いけどそこんとこ“ロード”とは世界違うぜ?」とすごんで坂道に言う。その言葉を聞いて坂道の気持ちがザワッとなる。坂道は壱藤を追いながら2人は最後の超テクニカルエリアに入っていく。坂道は「ロードは、ロードでは…最後の1人になれば1人で闘います!!皆さんの思いを背負って1人で苦しくてもつらくても最後まで走って、そして最後はその実を6等分します!!そして一番がんばった人に皆でーありがとうと言います!!」とロードのレースの戦い方を壱藤に伝える。

 そして今、千葉県、千葉県立総北高校の自転車競技部の部室に一人の影がある。部室の入り口にもたれて「いやぁ、せっかくの夏休みだってのに…こんなとこ来なくていいってのに…何でだろ、やっぱ名残り惜しんでるのかオレ。あのダンボールの書類片付けとかなきゃなんて理由つけて、部室来ちまってる」と言ったのは手嶋だった。手嶋は「なんか妙になつかしいな。3日来てないだけなのにな(笑)。ロッカーの色あせたシールも、机の汚いキズも」と思い、部室を眺める。手嶋は椅子に座って「キャプテンまかされて。ゲロ出そうなくらいつらい日もあったのになぁ。キツイ練習も古賀とバトった日も。準備の1年間もー。何か全部いい思い出になってる」と言って机をごしごし触る。机に手を乗せながら「ここで日誌を死ぬ程つけた」と振り返る。そして「金城さんがいる時は何かつっこまれるんじゃないかって内心びくびくしてた。いなくなってからの方がもっと大変だった…あと数日―。部の夏休みが終わったらすぐにオレの“キャプテン”も終わるな」とインターハイで優勝した時に、ゴール地点でみんなで撮った写真を見つめて思うのだった。

593話の感想&考察(ネタバレ含む)

「弱虫ペダル」593話の感想&考察(ネタバレ含む)1

20代男性
手嶋純太出てる! 次回手嶋のターン!?

「弱虫ペダル」594話のネタバレ&感想・考察

2020年6月11日(木) 週刊少年チャンピオン28号 発売

弱虫ペダル 594話 壱藤、吠える!

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594話のネタバレ

総北高校自転車競技部の部室で「あーっ」と叫ぶ声が聞こえる。そして「2年の時の数学のノート、ここにあったのか」と言って手嶋が自分の数Ⅱのノートを見つけて声をあげる。そしてノートをパラパラとめくりながら「あん時、すげー探したのになくて新調したんだよ。そうだよホラ!!ちゃんとあの日の宿題やってある!!安井にさんざん言われたけど!!」と言う。今度は「お、去年使ってた練習の時用の防水サイフ…」と言ってサイフを開けてみる。すると手嶋は「うお!!450円入ってんじゃん、ラッキー♪」と言って喜ぶ。片づけをしながら少し座って窓の外を眺めて「ふう夏休み…か」と言う。そして缶をカシュッと開けて「今泉は家族でハワイいくっつってたな、すげーな。ん?てことは昨日送られてきたゴルフの写真て…ハワイか!?」と改めて驚く。そして「鳴子はさっき何十枚も海の写真送ってきてた。天気よくって淡路島いいとこそうだったな」と言う。手嶋は「小野田は…」と言ってスマホを見るが、そこには何も連絡がない。手嶋は「ま、何もないのは元気な証拠か?この夏休み中はべつに連絡はしなくていいって言ってあるからな。家でたまったアニメ見てるか…?それともアキバかな?んー、けどあいつ、やさしくて頼まれごと断れないとこあるからな。案外今ごろー誰かと会って誘われるまま自転車乗ってんのかもな」と想像する。

 その頃、坂道は手嶋の想像どおり自転車に乗っていた。「初心者クラス最終周回先頭2人。超テクニカルエリアに入る!!」と実況されている。壱藤が先にガアアと走っていく。坂道は歯を食いしばり、厳しい表情で「ラスト1個。最後の超テクニカルエリア!!連続する急なコーナーや根っこがはりだしてるエリア!!」と考える。ギャンとカーブを曲がりながら壱藤がチラッと振り向く。坂道はその瞬間「壱藤くんは絶対“ここ”で引き離しにかかってくる!!」と理解する。バンっと走っていく壱藤を見て坂道は「すごい加速だ!!」と思う。壱藤は「フオウアアア!!」と叫んでどんどん先に走っていく。その時、坂道は「さっきとは何かが違う!!」と感じ取って胸がドクンとなる。そしてこの先のコースが「さっきは林エリアで離されたけど、直線の多い草エリアで追いついた。だけど今度は、この先は、大曲がりと泥の登り。あとは下りエリア」となっていることに気づく。そして坂道は「この先にはボクが足を回して追いつけるエリアがない!!」とはっと気づく。壱藤は「吠えろ、吠えろ、吠えろ、オレのMERIDA!!」と叫んで先に進んで行く。坂道は壱藤の走りを見て「壱藤くんはそれを確信して、このエリアで超加速したのか!!」と思う。壱藤はギャアアンとカーブを曲がりながら「ここが勝負どころだ!!丹貴!!あとは差がつかねぇ!!」と言う。自分の太ももがピクピクし始める。それを感じ取って壱藤は「ここが勝負どころだ、ねばれ丹貴!!この超テクニカルエリアが終わる。“大曲がり”あれがゴールだと思って踏み切れぇ!!フオウ!!」と気合を入れて走っていく。

 坂道は「まずい!!」と叫ぶ。そして頭をバッと下げて「ダメだ…!!ダメだ…!!このまま行かれたらーどうする、どうする!!」と思う。その時、石にゴンと当たって「うあっと」と声をあげて坂道は慌てる。着地して坂道は「ここはボクの苦手なテクニカルエリアだ。コーナーが多いしはねる。だけど地面は固くしまって、足は回せる!!」と判断する。そして坂道は「そうだ」と言って「苦手とか怖いとか言ってる状況じゃないんだ、今は。この状況を一人でなんとかするんだ」と心に決める。そして「これがこの世界の厳しさだ。これがこの世界の厳しさだ。これがこの世界の厳しさだ!!」と繰り返し言葉にして、自分に言い聞かせると同時に、坂道のプレッシャーが跳ね上がりボォッと走り、坂道の足はぐるぐる回り始める。そして坂道は前を向いて「今が全開で回す時だ!!」と言って木にゴンっと何度もぶつかりながら走っていく。坂道は足の先を石にゴンとぶつけて「痛い」と思う。そしていろんなところが当たることを感じる。坂道は「あああ」と叫びながら、「けど、倒れなければそれでいい!!」と判断して今自分ができるペダルを回すことだけに集中する。木に体をゴゴン・ドンとぶつけながら坂道は「進めぇぇ!!」と思う。

 壱藤は「あ!?追い上げてきてる!?」と坂道の猛追に気づく。坂道が木にガンガンぶつかりながら走る姿を見て「な…何だあのメチャクチャな走り方は」と驚きながら「テクニックも何もねぇ!!ガンガンはねながらぶつかりながら無理矢理足を回して加速してきやがる!!」と言う。坂道は「ああああ」と叫びながら「追いつく!!」と強く思い、息をハァハァ吐きながら前を見すえている。その坂道を上から見下ろしながら壱藤は「けど状況に気づくのがちょっと遅かったようだな。すでに70~80mの差。悪いな、オレはすでに勝つために十分な秒差(マージン)を手に入れた」と言って顔をしたたる汗をぐいっと拭くのだった。

594話の感想&考察(ネタバレ含む)

「弱虫ペダル」594話の感想&考察(ネタバレ含む)1

近日更新!


「弱虫ペダル」595話のネタバレ&感想・考察

2020年6月18日(木) 週刊少年チャンピオン29号 発売

弱虫ペダル 595話 十分な秒差(マージン)

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595話のネタバレ

最終周回、坂道は先を走る9番壱藤を見つめ、追いかけている。壱藤は坂道の位置を確認し、顔の汗をぬぐい「小野田!!悪いがすでにオレは勝つための十分な秒差を手に入れた!!」と言い、先に走って行く。壱藤が先に通りぎたエリアを少し遅れて坂道が登ってくる。坂道はハァハァ息を切らし「差がついてしまった!!小さな意識の違いで!!」と思う。そしてぐるぐるベダルを回しながら「ボクは超テクニカルエリアをなんとかていねいに走ればいいと思った。壱藤くんはここを最大の勝負どころだと思った。その違いが大きな差をつくってしまった!!」と言う事実に気づく。坂道は「だけど考える時間は1秒もない。今はーただ全力で前を追うしかない!!」と思い、荒々しく走っていく。足をぶつけてグラッとなっても「回すしかない!!」と思う。そして坂道は「追いつけ、追いつけ、何とか追いつくんだ。何とかこの超テクニカルエリアで!!」と思い顔を上げて前に進んでいく。

 壱藤は「この超テクニカルエリアで完全に引き離す!!引き離す!!そのための十分な秒差はすでにつけた!!」と思い「いける!!」と判断する。超テクエリアをぬけて大曲がりに入るまであとコーナー3つの所まで壱藤はやってきた。

壱藤はギャンと走りながら雉との出会いを振り返る。雉さんは壱藤を褒めてくれた人だった。その日いつものようにMTBフィールドにあそびに来ていた壱藤に、突然話しかけてきて「うまいねキミ。センスあるよ」と言ってくれたのだった。MTBに乗っていた壱藤は当時中3でクラスでもMTBのことがわかるヤツが一人もいなくて誰とも話さず一人が多かったから急なホメに戸惑って、雉の前でコケたのだ。壱藤は人前でコケてしまったことに「カッコわるい」と思い慌てる。雉はそれでも「ははコケ方もうまいヨン」と言ってくれた。壱藤はコケた恥ずかしさとホメの照れと嬉しさと雉さんの笑いに、いろんな感情がごちゃまぜになって思わず「うるせーてめぇ、何様だエラそうにー!!」と言って雉にキレて、まさかの「吠え」をかましてしまったのだった。その一週間後、壱藤はフィールドの人たちに連れられてレース観戦に行った。そこで雉が1回目のインターハイ優勝を果たす場面を目にした。そのレースを見て壱藤は「す、すげぇ」と思った。そして「“雉弓射”っていうのか…あの人…知ってる…オレをホメてくれた…人だ…カッコイイ…すげぇ。オレ…きめた!!オレ!!レース出て活躍する!!あの人みたいになる!!フウオオオオオ」と吠えたのだった。

 壱藤はガァァと走り続けている。そして「そこからオレは雉さんを追いかけつづけた!!あの日のことだってしっかり謝った。だから獲る!!このレース!!最初のレースを雉さんみたいにレジェンドレースにするってオレ決めたんだ!!もう超テクエリアがおわる!!大曲がりが見えてくる!!ここで勝負が決まる!!後続との秒差はー」と思い、振り返ってみるが後ろには誰の姿も見えない。大曲がりをドンっと抜けながら右手の拳をあげて「十分につけた!!」と思い勝利を確信し「フォウウウウウ」と雄叫びをあげる。そしてもう一度壱藤はバッと振り返る。そして「来ない!!来ない!!まだ来ない!!よし!!」と思う。坂道の姿がようやく見えて「今来た!!十分な差だ!!」と思う。そして、やった!!キツかったけど脚ヤバいけど「最高の気分だァ!!」と言って勝利を確信し、今度は左手を上に掲げる。壱藤は「これがレースってヤツなのか。けっこう頭脳戦じゃねぇか。色々研究してシミュレーションしてたつもりだったけど、かなりハードだった。カケヒキもあって。戦略がハマればすげぇきもちいい。よしゃっあとは、ゴールに無事戻るだけだフォウ!!」と言って勢いを増して走っていく。

 先頭9番壱藤が最後の泥の登りに入るが、後続はまだ見えてこない。壱藤はハッハッ息を吐きながら「登りきったらあとは下ってゴールするだけ」と思い、太ももをぱんっと叩いて「そこまでは“足はもつ”!!」と確信する。そして壱藤は「フォウッしゃあ!!」と叫んで最終周回の泥を軽快に登っていく。

 坂道はドンとようやく今、泥の登りに入る地点に来た。坂道は前を見上げて「超テクニカルエリアでは追いつかなかった…はるか…遠くにいる…壱藤くん…」と差を確認する。そしてハンドルを握る手に力が入り「どうする!!考えろ、考えろ、何とかこの差を埋める方法を!!」と自分を奮い立たせようとする。このコースは、あとはこの登りと下りだけ、登りは差がつかない、下りは向こうが速い、ということを考える。坂道は焦って自分に「考えろ、どうする。あと半周で追いつかないと。考えないとー」と思う。と同時に「小さな意識の違い」と言うことを改めて思い出し「…は!!もしかして」と思い、坂道はばっと顔を上げるのだった。

595話の感想&考察(ネタバレ含む)

「弱虫ペダル」595話の感想&考察(ネタバレ含む)1

近日更新!


「弱虫ペダル」596話のネタバレ&感想・考察

2020年6月25日(木) 週刊少年チャンピオン30号 発売

弱虫ペダル 596話 最後のセクション

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596話のネタバレ

泥の登りを走る坂道の遥か先に壱藤の姿が見える。観客は「初心者レース最後の泥の登り先頭9番。快調にトバしてる!!2番手57番はー大きな差をつけられてる!!登りきって下ったらもうゴールだ!!」と叫ぶ。

 壱藤は後ろを振り向いて「やっと泥の登りに入ったトコか小野田!!思った通り“ここ”では差はつかない!!」とその差を確認する。そして前を向いて「よっしゃ!!いやいや落ちつけオレ!!当のオレがミスってすっころんで秒差縮めるのだけはヤバイんだから!!慎重にいくぜ!!」と自分に言い聞かせる。ペダルを回しながら壱藤は「あとは下りセクションだけ、あとは下りセクションだけ、あとは下りセクションけだ!!」と繰り返し、手がふるふる震えるのを感じる。そして「初レース…初勝利だ!!」と思う。

 「泥の登りを登りきって9番壱藤、最後の下りセクションに入る!!」と壱藤の走りを見ている観客から声があがる。壱藤は下りセクションに入ったところで「初勝利だ!!」と確信し笑顔になる。

 一方の坂道には「57番はまだ泥の登り、懸命に前を追う!!」との声がかかる。坂道はハァハァ息を切らしながら「完全に差がひらいた。もうだめだ、この差は埋められない、てさっきは思った。だけどー“もしかして”って頭に浮かんだ。このままいけば壱藤くんの方が確実に先にゴールする。だけど“もしかして”だ。これは予想だ、想像でしかない。可能性の話。ボクはさっき“小さな意識の違い”で差をつけられた-。もしかして“それ”が壱藤くんにもあるとすればー!!」と考える。坂道の汗がBIKEにパッと落ちる。観客からは坂道に「ガンバレー、がんばれもう下りだぞ」と言う声援が飛ぶ。坂道は「1周目で壱藤くんは“泥を登ってあとは下りだ”って言ってた。他の観客の皆さんも。“のこるセクション”は“2つ”だと。だけどたぶんボクの感覚的にだと“3つ”ある。この「下り」の先にー“もうひとつ”名前のないセクションがある!!」と考えて坂道の突き進むプレッシャーが跳ね上がる。坂道はガガガとBIKEをぶつけて「うあっと」と声に出しながら「今はがんばってそこまでなんとかたどりつくことが先だ。転ばないように!!自分に言い聞かせる!!集中して自分!!レースはまだ終わってない!!」と思い、坂道は一層勝負に挑む顔つきに変わる。そして坂道は「きっとまだ可能性はのこってる!!」と強く思う。坂道は「壱藤くん見えた!!」と叫ぶ。壱藤は坂道が下ってきていることに気づき「小野田!!さすがだ。ロードの戦績はダテじゃねぇ!!あきらめずについてきてやがる!!」と言う。坂道は「レースはまだ終わってない!!」と思い必死に追いかける。しかし壱藤は「だが追い上げはそこまでだ。もうレースは終わりだ!!悪いがゴールはもうすぐそこだ。この“下り”が最後のセクションだ!!フォウ!!」と言って下りを終える。

 追いかける坂道は「あああああ」と叫んで、下りの最後のカーブに挑む。ガガガガと車輪を滑らせて坂道は足をコーステープにぎゅぎゅっとぶつけてバンと曲がっていく。それを見ていた観客たちは「すげっ、57番、勢いすごっ。コーステープの“くい“を斜めにしてったよ!!」「ていうかあいつここから!?加速!?」と言う声が跳ぶ。

 坂道はまっすぐ前だけを見て走っている。そして坂道は「ここからゴールまではそんなに距離はない、400m!!小さなアップダウンがあるだけの平凡な道。だけど“ここ”が“3つ目”の名前のないエリア。“ここ”が最後のエリア。ボクが足を回せるエリアだ!!」と思い、坂道はここから全開で追い込みをかけるのだった。

596話の感想&考察(ネタバレ含む)

「弱虫ペダル」596話の感想&考察(ネタバレ含む)1

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