【コミック】漫画「スキップビート！」単行本45巻(最新271話,272話,273話,274話収録予定)のネタバレと無料読み放題

ACT.273 DISASTER―広がる水紋―

モー子こと琴南奏江は最上キョーコの家庭環境や芸能業界に入った経緯も知っており、これまで必要以上に他人に感情を振り回されてきたのだと話す。

敦賀蓮に「あなたまで彼女を裏切るような行為だけはしないでほしい」と話す。

モー子が発した「裏切る」という言葉に驚きの表情を浮かべる蓮。

モー子にキョーコは無駄に蓮を神格化してしまっているので「みっともない敦賀蓮」を見せないでほしいと加えて言われると蓮は何とも言えない表情で「肝に銘じとくよ」と答える。

ローリー宝田は蓮が新天地でデビューすることに関して電話で話をしている。

その相手は「今度こそこの私があの子を守ってみせる、あの子を誰にも傷つけさせない」と語気を強める。

モー子はキョーコから先ほどのこととは関係のないメールを受け取る。

それを眺めながら蓮とのやり取りについて考えている。

恋愛報道の真偽については否定も肯定もせず「肝に銘じとくよ」とだけ答え、訳ありなのですという困った表情を見せたことを思い出す。

そしてキョーコに返した返事が「とりあえず敦賀さん面倒くさい」になってしまったのである。

それを見て驚いてキョーコはしばし取り乱す。

自分が問いかけたこととは違う返信が届いたので、キョーコは改めてモー子に「何か話したの？」と返信する。

結局のところ蓮の相手が誰であっても自分は納得できないのだと考えながらも、蓮が「大切な女性を得て幸せになること」にどんなに憶病になっているかを知っていることに思いを寄せる。

座り込んで携帯を見ているとモー子から「例の報道の件、否定しなかった」との返事が届き、その言葉に目をつぶってしまうキョーコなのである。

ACT、274　DISASTER-轟く渦動-

キョーコは深い事情は知らないけれど、敦賀さんの心の奥には誰にも癒せない深い傷があり、俺には幸せになる資格なんて無いんだと思っているんじゃないかと思っていた。

そんな敦賀さんが大切な彼女を作ったと言うことは敦賀さんが自責と言う生き地獄から解放されたと言うことに他ならないとキョーコは考えていた。

坊ちゃんと呼ばれる鶏の着ぐるみを着たキョーコは先に今日の撮影終了となった。

完全装備を解く前にその姿のまま写真を撮りに行き、手作りのレジンで作った自分のマスコット人形をもらっていた。

坊のまま、あれこれ考えながら歩いていると敦賀さんと出くわしてしまう。

そして敦賀さんに鬼の形相で待ちたまえと肩をつかまれ、昨日なんで先に帰ったのと詰め寄られる。

敦賀さんから君も例の報道の事で俺を軽蔑しているんだろうけど、君まで逃げるように拒絶しないでくれないかと言われて、きょとんとなりキョーコは坊の姿をしていることに気づく。

敦賀さんはますますネガティブな事を話し続け、へこみまくっていた。

思わず「大丈夫だよ、敦賀君」と何とか励まそうと「敦賀君は嘘つきだし最低だと思うけど、そこまで蔑んでないよ」と言い「前に行ってた話と違うじゃん、クチ先ぺラ男かよ見損なったぞと思った程度」と言葉を続けるに至り、周りの人たちが敦賀君に酷い暴言を吐いていると言い、またある人は坊がしゃべることに驚いている。

会議が終わったマネージャーの社は敦賀を一人にさせてしまった事を気にして急いで彼の元に車をとばす。

その車中、昨日キョーコに超絶拒逃避されたからへこんでいるのはと思ったけどそこは割り切っているみたいで良かったと思っている。

一方、敦賀と坊は二人言葉なく座っている。

そこで坊が口を開いて思い切って聞く。

「日本男児が選ぶ理想の嫁と結婚を前提におつき合いしていて何をそんなにヘコんでいるのさ」と尋ねると、敦賀はそんな２足飛びな報道まで出ているのかと坊に聞く。

すると坊はこれは僕が勝手に思っていて、美男美女の大人同士のカップルでお似合いだと言う。

且つ君はしっかりしているようでメンタルがソフティーな部分があるから年上の女性にしっかり支えてもらって包み込んでもらうのも良いと思うと話しかける。

そして「君たちはベストパートナーだ」と言うと敦賀はおかしな表情をして坊を見つめる。

そして鶏は三歩歩いたら物事全部忘れるんだよなと言って、ぽつぽつ話し始める。

それは男として恥ずかしい内容だからこの事は墓まで持って行くつもりでいたんだけど、と前置きをして恋愛劇の捨て駒として女性に利用されたって聞いたらさすがに情けない男のレッテルを貼られないかと言う。

坊は思わず「え？」と聞き返すが、敦賀は改めて「捨て駒、俺が」と言い、意中の人物とうまくまとまりたい楠香凪さんに俺は恋のスパイスとして利用されたと言う。

要するに当て馬だったと。

それを聞いて言葉を失う坊の中にいるキョーコだった。