漫画「線は、僕を描く」27話のネタバレ
2020年1月8日(水) 週刊少年マガジン6号 発売
27話のネタバレ
第27話 僕/君
青山はお湯を沸かし、暖房を入れて、千瑛にお茶を入れて「どうぞ」と差し出す。
千瑛は「ありがとう」と答える。そして部屋を見ながら「電気も水も出るのね」と聞くと青山は「うん」と答える。
返事をしながら青山は自分がいつでも帰ってこられるように叔父さんがこの家の手入れをしてくれてたんだと思い、心の中で「ありがとう」と感謝する。
ティーカップを手に取り、千瑛は「温かいわね、あのマンションよりずっと」と感想を話す。
青山はこの家は2年前と変わらないと言う。
そして叔父の家に引き取られてからも学校が終わったらいつもこの家に帰って来ていたことを千瑛に話す。
そして誰もいなくなったこの家で毎日何時間も父さんと母さんのことを考えていたのだと言う。
そうするうちに疲れて人と話すとか普通のことがうまくできなくなったのだと言う。
そして青山は「今こうしてるのも僕にとっては特別で」と言いながらお茶を口に運ぶ。その言葉を聞いて千瑛は「うん」とティーカップを見つめながら返事をする。
青山は「この家があの頃と変わらないのはあの頃の自分に何かを変える力がなかったからで、だけど本当は」と思い、立ちあがり歩いていく。
そして引き出しに手を伸ばす。
千瑛に「どうしたの?」と聞かれて青山は「両親の写真、見えないように全部しまっておいたんだ」と言って、開けたひきだしの中の写真を見つめて「ここからはじめないといけなかったんだ」と考える。
写真立てに両親の写真を飾り、その横に菊をいけた。
そして二人はその写真の前に座り手を合わせる。
青山はまだ写真を見つめながら「今ここから過去に変わっていく。過去になってだんだんと思い出すことが少なくなって。そうやっていつか…」と考えている。
その時、千瑛が「青山君はお母さん似なのね。輪郭はお父さんかな」と写真を見た印象を言葉にする。
青山は千瑛の方を見て、改めて両親の写真の方を見て「ここに来て菊を眺めたら何か掴めるかもしれないって思ったんだ。…忘れたくない」と今の気持ちを言葉にする。
続けて「いつか僕が少しずつ恢復していって、胸の痛みを忘れて幸せになれた時も、独りぼっちだった時のことを、父さんと母さんのことを考えていた長い…長い時間を、その時の気持ちを忘れたくない。それを絵にしたい」と言う。
千瑛は青山の方を見て「想いを絵に?」と聞き返す。
すると青山は「画仙紙の上は心の中と同じで、時間も空間もない場所だと思うから。僕の想いを花に変えて湖山先生のように命にそのまま触れるようなそんな絵が描きたい」と千瑛に微笑みながら決意を伝えるのだった。
その青山の決意を聞いて千瑛は寂しかった気持ちも青山にとってそれは大切な家族とのつながりなんだと言う事を理解するのだった。
千瑛は青山の両親の写真を見つめながら青山に言われた「両親が死んだんだ」と言う言葉や「僕の絵を見てもらえますか?」と言う言葉を思い出し、改めて青山の横顔を見つめる。
青山は靴を履きながら「今日はありがとう千瑛。あとは描くだけ。やるだけやってみる」と今の気持ちを伝える。
その言葉を聞いて千瑛は「できるわ。あなたの線にはいつだって心があった。あなたならできるわ」と勇気づける言葉を伝える。すると青山は千瑛がいてくれたからだと答え「千瑛がいなかったら僕はまだ独りで記憶だけを眺めてたと思う」と答える。
そして「あの展覧会で、初めて千瑛の薔薇を見た時感じたのは僕に欠けてるものだったんだと思う。今ならそれが何かわかるよ。やり直しなんてできない白い画仙紙の上に筆を走らせる、千瑛の勇気。千瑛がいたからこのドアを開けられたんだ」と言う。
その言葉を聞きながら千瑛は頬を赤らめる。青山はドアの前で横に並んで立っている千瑛の方を向いて笑顔で「ありがとう。千瑛の絵がすきだよ」と言ってガチャッとドアを開けようとする。
一瞬固まって千瑛は少し恥ずかしそうに「あ。そ、そう」と返事をする。
その時、青山のスマホが音をたてる。
その音に驚いた青山は「あっ」と驚き足を滑らせて「痛!!」と言って頭を玄関にぶつけてしまう。
そしてスマホを見ると届いていたのは古前君からのメールだった。
そこには「僕です。枯れたクローバーの下に四つ葉を見つけました。幸せの予感がします」と書かれており、その四つ葉の写真が添付されていた。
そのメールを見て二人はしばし固って言葉を失う。
千瑛が青山に「変な人ね」と言うと、青山は「うん」と答える。
最後に千瑛は「お邪魔しました」と言って家の中を向いてお辞儀をして玄関を出て行く。
青山はその後ろについて「行ってきます」と言って玄関を後にする。
家の中では菊の花が一輪静かに両親の写真に添えられるように花瓶にいけられているのだった。
「線は、僕を描く」27話の感想
「線は、僕を描く」27話を読んだ感想(ネタバレ含む)1
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「線は、僕を描く」27話の考察
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