漫画「線は、僕を描く」18話のネタバレ
2019年10月23日(水) 週刊少年マガジン47号 発売
18話のネタバレ
第18話 道の先
「私の最高をお見せします」と言って湖山会を去ることを決めた斉藤湖栖が眼鏡を外し、青山の前で筆を手にとった。
その姿に青山は「しっかり見届けないと」と思いその筆先を見つめる。
青山は前に描いたのは牡丹だった、今回は何をと考えていると斉藤は筆を運びながら語り始める。
「水墨画には“塗る”と言う動作がありません。すべてが線で描かれる絵画です。線を極小化すれば点になり極大化すれば面になる。一筆一筆の全てが線つまり水墨画とは“線の芸術”なのです」と。
青山は描かれた薔薇の水墨画を見ながら、これが最高の技術なのかと思っている。
すると見透かされたように斉藤に「いつもと変わらないと思っていますか」と聞かれる。
そして斉藤は「ここまでなら千瑛さんにも同じことができます。」と言いながら、少し雰囲気が変わっていくことに青山は気づく。
斉藤は続けて
「水墨には減筆という考え方があります。減筆とは端的に言えば“描かない”こと。無駄をなくし、手数を最小に抑えること。水墨画の最も高度な技術はそこに隠されていると湖山先生はおっしゃいます」と言う。
それを聞いて青山は「では最高の技術というのは」と口をはさむが、斉藤は「減筆とは考え方であって技術ではなく、いや、ここから先はただ、見ていてください」と言って再び筆を運び始める。
青山は花も葉も描き終わってあとはもう茎だけと考えているが、その目の前で想像を超えたものを目の当たりにする。
数年前、斉藤は湖山賞を最年少受賞していた。
その時に時代のスターだと言われたりしたが、斉藤は「私などまだまだです。これからも研鑽を重ね、技を磨くのみです」と答えていた。
斉藤は湖山先生の言う「たった一筆でさえ美しくあるように」との言葉を体現するために「もっと美しい線」を求めて描き続けていた。
しかしその「美しさ」ということに悩み「どうしてなのでしょうか?技を突き詰めるほどどうして」と西濱に悩みを打ち明けそうになることもあった。
技を突き詰めるほど美しさとは何なのか分からなくなっていった。
それとももう先はないのか?道はすすむほど細くなり、その先にはもう何もないのかと悩んでいた時、西濱の描く牡丹の絵を見ることになった。
その牡丹の絵を見て斉藤は「なんて自由な線なんだろう、なんて自由な心で描くんだろう」と思い「まだ終わりじゃない」と「道はまだ終わりなんかじゃない!」と気づいたのであった。
斉藤の描く薔薇が蔓薔薇に青山の前で変わっていった。
斉藤は千瑛と薔薇を見に行った時に蔓薔薇を見て今度ここに青山を呼ぼうと思ったのであった。
千瑛にそこで本当に湖山会を離れるおつもりなのですかと聞かれ、斉藤は「私は探しにいきたいのです。
今いるここを離れて、様々なものを見て触れて」と答えていた。
「極めてなどいない、道は続いている、線を描き続ければもっともっと。たった一筆でさえ美しくあるように」との思いを込めて今、青山の前で蔓薔薇の水墨画を描き上げ、満足気に笑顔を浮かべるのであった。
仕上がった蔓薔薇の絵を見て青山は一瞬言葉を失いながら「すごい、すごいです、斉藤さん!」と言う。
そしてその絵から、自由でいてなんて美しい線、言葉通りの「線の芸術」と言うものを感じ取るのだった。
最高の技術「線を描くこと」とはこのことなのだと改めて気づかされるのであった。
斉藤は再び眼鏡をかけて
「私が湖山先生に教わったこと、ここで得たもの、それを君に伝えました。君がそれに何を感じ何を考えるか、いつか答えを出す時、その時君がどんな絵を描いているか楽しみです」と青山に話す。
そして最後に「千瑛さんをよろしく頼みましたよ」と全てを青山に託して笑顔を向けるのであった。
「線は、僕を描く」18話の感想
「線は、僕を描く」18話を読んだ感想(ネタバレ含む)1
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「線は、僕を描く」18話の考察
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