漫画「ランウェイで笑って」121話のネタバレ
2019年12月11日(水) 週刊少年マガジン2・3号 発売
121話のネタバレ
第121着目:咲くか枯れるか
照実は元の位置に戻った2人に「2人の服の解釈がまったく違う。聞かせてもらえるかしら?セイラはどんな意図で歩いたの?」と聞く。
セイラは「テルミの服のコンセプトは“トラッドスタイル”でしょ?厚手のコートのまっすぐなシルエットが綺麗だから裾が揺れないように歩いた」と言って説明した。
その説明を聞いて照実はセイラが完璧に理解していることを確認する。
そしてセイラの服の魅力を把握して伝えきる能力、お手本のようなクラシックな歩きと対照的な千雪のふわりとした軽やかなウォーキングを思い浮かべて照実は
「正直わたくしの想定してたコンセプトは“伝統(トラッド)”なのだけれど」と思いながら
「千雪はどんな意図で歩いたのかしら?」と聞くのだった。
千雪は「この服を着た時、太陽が見えました」と話し始める。
照実は「は?」と言う。
その事は気にせず千雪は話を続ける。
「見慣れた街並みがどこか違う気がする。新しい服を着てるからなのかな?みんなどんな反応してくかな?楽しい。あ、これはきっと若い女の子だ」と言って少しうれしい表情を浮かべる。
続けて「そしたらパンの香りと香水の匂いと石造りの街並みが見えて。そっか、わたしは“パリの学生”なんだって」と話す。
ここまで聞いて照実は千雪が服への理解ではなく感性だけでいることを確認し、その感性で照美に“パリの風景”を見せたことに驚く。
千雪は最後に「だから楽しく歩きました」と話したのだった。
照実は「今からスペシャルコレクションのファーストルックを飾るモデルを発表するわ」と言う。
それを聞いて千雪は「ファーストルック!?」と言って驚くのだった。
照実はショーモデルとして千雪はセイラに優っていないと言う事は頭では分かっている。
そして照実が「わたくしは・・・」と話かけたところに「こんにちはテルミ」と言って入ってきた人物がいた。
そして「近くに来たから挨拶にきたの。どう?これからティータイム…」と言ったところでセイラが「今取り込み中だから」と止めようとする。
そこに心が「ごめんなさいっ、ごめんなさいっ」と言って追いかけて来る。
心の姿に千雪は驚き「何…これ、どういう状況…?」と言うのだった。
照実は「シャル、あのね」と言いかけ、セイラは「シャル!今取り込み中」と声を荒げる。
その時、シャルが育人のバックを手に「似合う?」と言ってポーズを決めて見せる。その姿にセイラは言葉を失う。
しかし千雪は歩き出し、シャルの手からバッグを奪い「触らないで大切な物なの」と言ってシャルを睨みつけるのだった。
そのやり取りを照実は無言で見つめている。
照実は「ごめんね、シャル。あとで挨拶いくから少し席外してくれる?大事な話をしなきゃいけないの」と言う。
ようやくシャルは「あっそ」と言ってその部屋を出て行く。
心はシャルについて行きながら振り向いて「千雪、前よりもなんだか大きく見える」と感じたのだった。
照実は普通デザイナーなら100億%セイラを選ぶと思っている。
それはデザイナーが用意したコンセプトをモデルが変えるなんてあり得ないからだ。
服への理解もセイラの方が正しい。
ただ今日いったい何度この子(千雪)に圧倒されたかと思い返すのだった。
そして千雪がカバンに入れていたメッセージを思い出し千雪に語りかける。
「千雪、わたくしに言ったわね?“流行る!そしたら流行の発信源はわたくし”って。たしかに、美味しい話だわ。スカることもあるけど。わたくしの“勘”が“当たった”時のエクスタシーはたんまらないもの!千雪…よかったわね。わたくしが変人で。スペシャルコレクションのファーストルックはあなたよ、千雪」
と決めるのだった。
千雪に決めた背景には「わたくしは“流行”の種を見つけて育てる義務がある。わたくしは貴女が“咲く”か“枯れる”かどうしようもなく気になる」と言う照実の気持ちがあるのだった。
その言葉を聞いて千雪は嬉しさで目を見開き、頬を赤らめる。
逆にセイラは悔しさに口をゆがめ「なんなのこのチビ…ッ」と言って「テルミのコンセプトねじ曲げて!!そこまでして勝ちたいの!?」と千雪を怒鳴りつける。
すると千雪は真っすぐセイラを向いて「はい」と答えるのだった。
そしてこんな厚手のコートをフォルムが綺麗なままたなびかせるようなウォーキングは自分にはできないと思い悔しがる。
そして「やっぱり、あの時、心ちゃんじゃなくてアンタを潰しておけばよかった…!!」と言って立ち去るのだった。
照実は千雪にセイラが怒るのも無理はない、真っ当なデザイナーなら彼女を選ぶと話す。
そして「千雪、わたくしはあなたをファーストルックで使うことを決めた。ただ、このままのバッグをショーに使うつもりはない」と言う。
「なんで!?」と言う千雪の言葉をさえぎって、照美は「これから言うことをよく聞きなさい」と言って話しを続ける。
照実は「自分が用意した“トラッドスタイル”よりも“パリの学生”の方が素敵に見えた」ことが、今日千雪が一番恐ろしかったのだった。
照実は千雪に
「あなたショーモデルに大分本気でしょ?ウォーキングを見ればわかる。それでもその身長は正攻法じゃ勝てない。今日みたいに自分の考えを、自分の感性をもっと発信しなさい。あんた自身の価値を高めるの。ショーモデル…じゃなくて“Chiyuki Fujito”に着てもらうことに価値を生み出しなさい」
とアドバイスをするのだった。
そう話したのには照実が千雪の感性に異質なものを感じたことがあった。
それゆえ、もしも仮に千雪の感性を殺さずに“藤戸千雪”のための服を作れるデザイナーがいたなら彼女の存在は世界に知れ渡るかもしれないと感じたからであった。
美依は育人に「とむらくん!!テルミさんから連絡きた!!」と言ってその内容を伝える。
それは「デコレーションバッグ想像以上によかったわ。ただこんなショルダースタイルだけのバッグをコレクションに使ったらスタイリストとして恥ずかしいわ」と言うものだった。
そして「せめて3段階、4段階、5段階。“スタイル”が変わるバッグを“3WAY”、“4WAY”オーバーのデコレーションバッグを完成させたらスペシャルコレクション全ルックにアプロのバッグを使うことを確約するわ」と言う厳しい内容が続くのだった。
その言葉を育人はまっすぐな瞳を見開いて聞いているのだった。
「ランウェイで笑って」121話の感想
「ランウェイで笑って」121話を読んだ感想(ネタバレ含む)1
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「ランウェイで笑って」121話の考察
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