ランウェイで笑って「漫画コミック単行本17巻」のネタバレ&発売日と無料読み放題

139話のネタバレ

ラストルックでランウェイを歩く千雪の姿を観客たちはただ見つめている。航は「シャルと千雪ちゃん…」と言って鼻に両手をあてて頭をもたげて考えている。

テルミは「世界のスペシャルなモデルは総じて特別なオーラをもっているわ。スペシャルでオンリーワンなオーラ。それが“感情を殺して出る”モデルもいれば、“感情を出すことで表現する”モデルもいる。藤戸千雪は両方試した。試して物足りなかった」とこれまでに千雪がまとってきたオーラを思い返す。しかし今テルミは「けどこれよ、これ。あなたをオーディションで見たときの衝撃は。いや…それ以上ね。こんなに伸び代があっただなんて」と言って今までに見せたことのない笑顔を見せる。

　千雪はバッグを右手に持ち歩きながら、千雪のまとったオーラは会場にいる観客それぞれに届いていく。父の研二はその姿に拍手を送り、北谷も見つめている。そしてついに航も千雪に拍手を送る。

　控えの場所のモニターには千雪の姿が映し出されている。拍手を送る人達の中で、セイラと蔵波蓮は言葉を失い見つめている。そこにひょこっと育人が顔を出す。そしてその映像を見て笑顔なり、グッと両手を握りしめる。その場所はみんなの拍手で穏やかな雰囲気になっている。

その時、育人の隣にすっと一人の人物が立つ。そして視線を育人に送る。綾野遠である。育人は一瞬にして固まってしまう。その綾野遠の隣を長い髪を揺らして長身の女性が歩いていく。控えの場所の空気が一転する。一人のスタッフがその女性に「あ…あのどこ行くんで」と声をかけようとするが「ゾ」と感じて引き留めることができない。その女性はすでにスタンバイ場所のカーテンに手をかけている。スタッフは慌てて「テルミさん…！！」と報告に行った。育人は一人大声で「待ってください！！もうラストルックは始まってるんです！！それに私服だし…！えーっと…綾野さん通訳…ッ」と綾野遠にシャルをなんとか止めてもらいたいと声をかけるが、遠はただ微笑んで何もしてくれない。その微笑を見て育人は言葉を失い茫然とする。

　シャルはそのままランウェイに向かっていってしまう。スタッフ達は「嘘…でしょ」「誰か止めなよ」「行っちゃうよ…」「私服でランウェイに」と慌てる。シャルがランウェイに向かったことを聞いて驚き振り向いているテルミの先にはもう、ランウェイに出てきたシャルの姿ある。千雪も後ろからの気配を感じ振り向く。そこには氷のようにただ静かに私服のままランウェイを歩くシャルがいるのだった。

139話の感想&考察（ネタバレ含む）

「ランウェイで笑って」139話の感想＆考察（ネタバレ含む）1

近日更新！

140話のネタバレ

観客たちの動きが止まる。ランウェイに私服のシャルが登場したのだ。テルミはある気配を感じる。ランウェイの先端から戻りつつあった千雪は「あ…これは私が理想にしてた歩きだ」と言うことを感じとる。それは「服に憑依（はい）るウォーキング」である。

　画面を見つめながら、育人は「さっき…そこにいた人だよね。役に入り込んでるとか、景色が見えるとかじゃない。別人だ…！別世界だ…！！」と驚く。ワッとすごい歓声が上がる。育人は「な…何！？」と目を丸くして驚く。テルミも「しゃ…る」と言葉を失う。そこには「あきらかに…今日一の歓声」が上がっているのである。育人は「これが…世界一のモデル…」と言葉を失う。それでもランウェイを見つめる千雪の父・研二は「負けてない」という言葉を口にして千雪の背中を見つめる。

　遠は「育人のバッグはアレか…」と言って机の上に置かれていたバッグを手に取る。そしてモデルが身に付けているバッグの形を見比べ「変化のパターンはザっと見て６…いや７パターン」と判断する。そして右手の人差し指にカバンを下げて「どれも…安定感がある。いつの間にここまで…7種の変形となると着脱箇所の多さから普通バランスが崩れる。生地のどこにどれくらい力がかかるのかを7種完璧に計算して維持しなきゃいけない。少なくともボクにはできない。そんな高度なパターン能力ないからね。ただそれ以上に、7種の形のバランスを取り、パターン技術として安定感を追求していった結果―美しいデザインに“自然”と昇華されていった」と分析する。以前、遠は「育人はデザイナーとしては凡か凡以下だよ」と言った言葉を思い出す。今、遠は育人のバッグを見て「イメージさせられた…育人のバッグを持ったボクの服の姿を」と考える。そして「あー…嫌だ」と口にする。そして遠は「育人…もう…認めなくちゃいけない。君はパタンナーとして成長して“作り方（パターン）”の追求から“新しい形”が生まれる域に達した。それは完璧にデザイナー（こっち）の世界の住人だ」と思い、画面を見つめている育人に視線を送る。

　育人は遠が近くに来ていることに気づく。遠は「たしか、ボクの服は育人のバッグを持って出てるんだよね。もしボクのコンセプトを崩さず合わされていたら…」と思って画面を見つめる。そこにはランウェイを歩いてきたシャルと向き合う千雪の姿があったのだった。

140話の感想&考察（ネタバレ含む）

「ランウェイで笑って」140話の感想＆考察（ネタバレ含む）1

まだ世界は強いなぁ。頑張れ千雪！！ 私は今このタイミングでどれくらいバックが売れてるかが気になります。

142話のネタバレ

ランウェイの先端にはシャルが立ってライトを浴びている。そしてランウェイから戻ってきたのは千雪である。客席では大きな歓声が上がっている。

　戻って来た千雪を、テルミと育人が出迎える。育人の顔を見た、千雪は今にも泣きそうな顔をしている。千雪はまっすぐ歩いて、育人の背中をドっと押す。育人が「ちッ、千雪さん！？」と事態が飲み込めずにいると、千雪は「向こう行くの…っ、はやく！」と言って二人で歩いていく。テルミは何も言わずに二人を見送る。スタッフからは千雪に拍手が送られる。千雪は頬を赤らめてその中を歩いていく。

　ランウェイからシャルが戻って来た。それに気づき、テルミの表情がこわばる。そしてテルミは「シャル！今回のは勝手が過ぎ…」と注意しようとするが、シャルが「Ｓｏｒｒｙ　Ｔｅｒｕｍｉ」と言葉を遮る。そしてシャルはテルミの横を通り過ぎながら「遅れるつもりはなかった」と正直に詫びる。シャルは歩いていき、遠の姿を見つけて近づいていく。そしてシャルは遠の顎を右手の人差し指で持ち上げて「３つ質問させて」と詰め寄る。遠は「顎が抑えられちゃ喋れないよ」と言う。シャルは眉間にしわを寄せて怒りを見せながら遠の顎から手を離す。シャルは「あの日本人が着てた服のコンセプトは？」と遠に聞く。遠は「自己の開放」と答える。次にシャルは「わざと遅れたわね？」と聞く。遠は少し微笑むが何も答えない。その遠の態度にシャルは「ッチ、本当に腹立つ。勘違いしないで、遅れたことはどうでもいい。感情を殺しでもしないとまともに歩けない状況にしたことが許せない」と怒りを遠にぶつける。遠が「３つ目は？」と聞く。シャルは遠に背を向けたまま「”自己の開放（アレ）”を着るべきだったのは誰？」と聞く。遠は薄ら笑いを浮かべて「シャルも開放（あっち）の方が得意だもんね」と答える。その言葉を聞いて、シャルは怒りをあらわにして「“も”ってなに？」と言い返す。そして再び遠の顎を人差し指でグッと持ち上げて「一緒にしないで。シャルならもっとやれた。ステージで軽く扱っていい女じゃねーんだよ」とシャルは言い放つのだった。

　シャルと遠がもめている所にスマホを手に美依がやって来た。そして「とむらくんいないな～」と育人のことを探している。

　研二は北谷ツトムと一緒に歩きながら「ここは千雪と引き合わせた方がいい」と判断して千雪がどこにいるか探している。千雪は育人に「パパに見つかりたくない。もうやだ！変なウォーキング見せちゃったし、全然集中できてなかった」と言って顔を覆う。しかし育人は千雪に「今までで一番よかったですよ。すごく、すごく」と千雪に今回の感想を伝える。千雪は頬を赤らめて育人を振り返る。しかしその視線の先に父の姿が現れた。父を見つけるや、千雪が「わー」と叫んで走り出す。その千雪に研二は「廊下は走らない！」と声をかける。千雪は体をビクッとさせて「他のキャストぶつかったら危ないから注意を払って」と自分に言い聞かせる。しかし父が走って追いかけて来る。そして研二は千雪の腕をつかんで「ちょっとこっち来る」と声をかけるが、千雪は「わーもーいやー」と叫ぶ。北谷は「あの嬢ちゃん一回話してみてェなァ…どこだ？」と千雪を探して歩いている。その北谷の視線の先で研二が千雪を捕まえていた。千雪は「わかった！ついてくからこっち見ないで。育人守って！」と暴れている。その千雪を見て育人は「ははは」と笑っている。北谷はその三人のバタバタしているやり取りを見て、一つの景色を思い浮かべる。まるで三人を多くのスタッフと一緒に撮影しているような情景に見えるのである。北谷の目にはたくさんのカメラとマイク、その中に千雪の姿が見える。北谷は「面白いヤツらと面白いもん撮って最初のころは楽しかった」と思わず口にする。そして研二に「映画辞めないでください」と言われたことを思い出す。北谷は「映画にゃ“情（人）”と“景（世界）”がいる」と話していた。ランウェイで見た千雪の姿に北谷は「いい情景だ」と感じた。そして北谷は目の前にいる千雪を見ながら「撮るか？…映画」と再び映画を撮ってみる気になるのだった。

142話の感想&考察（ネタバレ含む）

「ランウェイで笑って」142話の感想＆考察（ネタバレ含む）1

千雪ちゃんの表情がいいなぁ〜。来週バズるのかな？楽しみだな。

143話のネタバレ

千雪のインスタグラムとツイッターが開かれている。

　美依は階段をおりて「あれー、どこ行ったんだろ、とむらくん」と言ってずっと育人のことを捜している。育人が千雪たちと話しているのを発見して、美依は「あ！いた！」と言って近づいていく。美依の後ろには遠とシャルが歩いている。美依はスマホを左手に持って「目標３０注文なのに…見て！」と言ってスマホを育人の目の前に差し出す。すると発注数が「９３」と表示されていた。育人は「９３！？」とその数字に驚く。千雪が「何それすごいの？」と聞くと、育人は嬉しそうに「目標の３倍くらいで」と答える。それを聞いて千雪は「３…？おー３・９（さいく）じゃん。バッグにぴったり。小細工バッグ」と言うと、育人は「小をつけないでくださいよ」と反論する。美依はその言葉に何か閃いたようだ。そして「でもまだみんなイベントに集中してるから、終わったらもっと伸びるよ！」と言う。

　ランウェイではまだショーが続いている。美依と育人は一緒にその様子を見ながら、これまでのバッグ作りの日々を思い出す。美依は「とむらくん…こんな風に形になるんだね。・・・うれしい」と言ってほほ笑んでランウェイを見つめている。その美依の姿を育人も嬉しそうに見つめている。

　スマホを手に、目の前の画面を見つめている女の子がいる。ツイッターには次々とモデルたちへの感想が流れていく。イーフェイ・原野美佳・夏川鞘・蔵波蓮・小竹彩美・セイラと次々にトレンドに上がっていく。そんな間にも藤戸研二は名刺交換をし、テルミは画面でゆっくりショーの続きを眺めている。引き続きツイッターのトレンドにシャルロット・キャリーが現れる。モデルたちがランウェイ上に勢ぞろいする中、千雪もトレンドに名前が上がる。千雪はモデルとしてしっかりと認知されたのだった。

　ＴＧＣの会場をタクシーで出て行ったのは遠とシャルだった。遠は運転手に「お会計は？」と聞かれ「電子で」と答える。そして先にタクシーを降りて「お待たせシャル」と言って左手を差し出す。シャルはその手をつかみ「遠…邪魔。おばあちゃんが見えない」と言う。遠は「それと…お待たせしましたＭｓ、オリヴィア」と声をかける。オリヴィアは手をあげてシャルの到着を待っている。

　職場で美依は「見て、とむらくん！発売前なのにバッグのハッシュタグ結構伸びてる！」と言って育人にスマホを見せる。育人が「すごい…んですよね？」と聞くと、美依は「たぶん！」と答える。そして美依は育人に「あとはファッションウィークと展示会だね」と声をかける。育人は少しうつむいて「そうですね…！！午後にサンプル取りに行って指示書返して」と話す。美依はスマホを見つめて「…うん。ちょっと行ってくる…」と言う。育人は意味が分からない様子である。美依は育人の方を見て「ウチらさ！バッグ売れたじゃん。だから交渉してくるよ！もっと生産数増やせないかって！」と言って社長である綾野麻衣のもとに向かうのだった。

143話の感想&考察（ネタバレ含む）

「ランウェイで笑って」143話の感想＆考察（ネタバレ含む）1

ツイ廃としてはこの順位すごすぎてビックリする。他モデルと比べて固定ファンは少ないはずで、それだけのインパクトを与えってことで。凄すぎるよ千雪ちゃん！