漫画「不滅のあなたへ」119話のネタバレと無料読み放題

2020年2月19日（水） 週刊少年マガジン12号 発売

119話のネタバレ

♯１１９「あたらしいであい（１）」

フシが新世界に来てしばらくたった。世界中をあちこち飛びまわっていたせいで感覚があいまいで具体的な時間は覚えていない。フシはこの後のことを考えつつあった。皆とどこで落ちあい、どこでどう暮らしていくのか、決まったらエコや馬も復活させて安住しようと考えていた。フシは飲み物を買いながらマーチだけはそろそろ迎えに行こうと考えて、飲んでみて美味しかったそのドリンクを持ってマーチに会いに行くことにした。

　ミズハは「ハンナと遊びに行って来るね」と言って部屋を出て行こうとした。しかし母はいつも通り写真を撮りながら「今日は何かしらのレッスンじゃないの？」と言う。ミズハは「とにかく今日お休み！じゃあね！」と言って家をでた。そこに車で「ようミズハ」と言っておじいちゃんがやって来た。おじいちゃんが「ミズハを送って行ってやろう」と声をかけるとミズハは「学校まで送ってほしい」と頼もうとする。そこに母が「だめよミズハ」と言って止めに入る。そして「今日は自主練習をしなさい」と命令する。しかしミズハは「でも今日は休みくれるって」と反論する。すると母は「ダメなものはダメ！！来なさい！！」と言ってミズハの手を掴んで家に連れ戻そうとする。あまりの母の剣幕にミズハは出かけることを諦めるのだった。

　青木は虫眼鏡をのぞきこみながら「来ないっすねミズハ先輩」と言うと、部長は「そだね急用出来たんじゃない？」と答える。ミズハも部長もスマホを持っていないから連絡できないのだと言う。青木は虫眼鏡を手に「む！やはりそうか…！」と言って「この根は海を渡りはてしなく西へとのびている！！つまり仮説の立証へ一歩近づいたってことだ！！」といって目の前の海を指差す。部長はそれを聞いて「すごい！やった！で、今日はもう解散だねおつかれ！」と言う。しかし青木は「いいえ！！釣りをします！！」と言って４人並んで土手で釣りを始める。部長はバケツの中の魚を見て「こんな汚いバケツにいるべきじゃないって思うんだよね～ここよりふさわしい場所があるというか」と話す。それを聞いて青木はバケツのことだと思い「すんません、なんか…今度は新品の奴持ってきますね…」と申し訳なさそうに答える。部長はバケツの水を海に戻して「そろそろ帰るねアオキ君」と言うと、他の二人も先に帰ると言ってその場を離れる、青木は大物を釣ろうとそのまま釣りを再開する。

　フシはマーチと一緒に飲もうとドリンクを手に持ったまま「何年ぶりだろうニナンナ…すっかりかわってしまったなあ」と思いながらマーチの足の感覚がしたところを目指して家の中をのぞきこむ。するとマーチがスッと歩いていく姿が見えて、フシは「あ、マーチ！おれだ！むかえに来たよ」と声をかける。しかしマーチはお皿を手に持ちタッタッタッタと歩き、それを机の上にトンとおく。そこにいる人々の中でマーチは笑い、ご飯を一緒に楽しそうに食べていた。その様子を見てフシは驚き目を見開く。そしてドリンクを手から落としてしまう。そのバシャンと言う音に家の中から「誰？」と言って人が出て来る。

　フシは次の瞬間水の中に飛び込んでいた。フシは魚の姿になって「おれは動揺してたんだと思う。泳いで泳いで泳ぎまくった。マーチがマーチにとってふさわしい場所に居たように見えた。邪魔しちゃいけない気がした」のだ。フシは魚の姿のまま、思考が止まらなくなった。仲間達の顔が次々とうかんだ。皆にとって居るべき場所ってどこなんだろう？皆にとってどうすれば幸せなんだろう。俺はどうすればいい？おれはどこへ行けばいい？川の流れに身をまかせていいのか？この水はどこへ行く？と延々思考を続ける。ふと何かひらめきそうだと思い、砂の上に星の柄を描いてみたりもしたが、他の魚にフイと逃げられてしまう。その時、水の上にキラキラッと光る物がフシの目に入る。そしてパクッとそのキラキラをくわえてしまう。すると青木がその魚をサッパァと釣りあげて「釣れたァ！！」と叫ぶ。青木は「これを晩メシにするかぁ」と言ってバケツを探す。その間に、魚の姿で陸地に上がったフシは息苦しくなる。そして「しぬ」と感じ「グパァッ！！」っと水を吐き出す。そこに現れたフシに青木はバケツを手に、目を奪われるのだった。