漫画「不滅のあなたへ」115話（２）のネタバレと無料読み放題

2019年11月27日（水） 週刊少年マガジン52号 発売

115話（２）のネタバレ

♯１１５「復活者の宴②」

いつボンに体を返すのかと言われてフシは「おれが持ってた人達を全員取り返すまでだって、ボンが」と言う。

するとグーグーは「酒爺もビオランもリーンも忘れたままかぁ」と言う。

それを聞いて残りはカハクが持っているという。

トナリが「あの子どうするつもりだいフシ」と聞くと、フシは「まだはっきり決めてないけどいつか会いに行くつもりだよ」と答える。

あと10日でここを出て行かないといけないことを嘆くグーグー達だが、晴れて戦いの日々から解放されたってことで、やっと自由を手に入れたんだと言う話になる。

フシは「ねぇ皆はさ、このあと何がしたい？皆の夢さ、欲しいものやりたいこと今までできなかったこと」と言い始める。

するとそれぞれに若さが欲しいと言ったり、筋トレ部屋が欲しいや、キッチンが欲しいや、自分の工房を持ちたいなどと答える。

それを聞いてボンの亡霊はみんなは利己的だと言って「僕はもちろん世界平和だよ」と答える。

するとフシも「世界平和がなければ夢も叶えられない」と言う。

マーチはフシを見ながら「それがあればマーチも大人になれる？ママになれる？」と聞く。

するとフシは「ああ当然だ」と答える。

マーチは続けてフシに「じゃあ、ふーちゃんの夢もかなう？ふーちゃんの夢はなに？」と聞く。

するとフシは「おれの夢はね、皆の夢を叶えることだよ」と答える。

そして皆の前で「だから今度はレンリルの外側を平和にする。それまでここに残って戦いを続けるつもりだ。おれは皆を平和な世界に連れて行きたいんだ」と言う。

それを聞いてみんなは、ならば自分達もここに残って戦うと言い始めるが、フシは「全ての地域に根をはらなければならないんだ、何年かかるか見当もつかない」と答える。

それを聞いてもグーグーは何年かかっても俺は気にしないと言うが、フシは「このまま自分を広げていったら確実に意識が散り散りになって会話すらできなくなる」と答える。

するとグーグーはまた別れが来るって言いたいのかとフシに聞く。

トナリも意識が飛んだらどうするのかと聞くがフシは「飛ばないよ。もう飛ばない」と答える。

グーグーは何年もかかってそれをやってその時俺らはどうなってるんだと尋ねる。

フシは「もし皆がよければ、たとえ今の命が尽きても、ノッカーがいなくなった世界で皆をもう一度蘇らせたいと思ってる」と答えるのだった。エコはどうするのかと聞かれて、フシは「エコは死んだよ」と答える。みんなはエコが死んだことに驚くが、フシは嬉しい雰囲気の中でみんなにどう伝えたらいいか分からなかったのだと言う。

そしてフシは

「皆は今まで他の誰かのために命を使って来た。でもこれからは自分のために使って欲しい。エコや皆がもし生き直してくれるんだったらそれができる世界をおれが用意したいと思ってる。それが不死身に巻き込んでしまったおれからのお詫びとお礼だと思ってる」

とみんなに改めて語るのだった。

そう話すフシの前にエコが現れた。

するとフシは「ごめんエコ、きっといい世界にするからそれまで待っててくれる？」と聞く。

エコは微かに笑ってパンに手を伸ばして口にほおばって背中越しにフシを見つめる。

しかしマーチは「いやよ。せっかく会えたのに。またはなればなれ？ふーちゃんをおいていくなんてできないわ！」と言って椅子に立ちあがる。

フシはごめんと謝っていつかはやらないといけないと言おうとするが、マーチは一緒に残ると言ってフシに掴みかかる。

そしてしがみついてでも一緒にいるというのだった。

するとフシはわがままはよしてよ、と言うが、その言葉にマーチはますます怒りだす。

そのマーチをトナリはなんとか取り押さえてフシから離そうとする。

そしてマーチは「こんなのしんでたほうがましよー！！」と言ってフシの服を掴んだまま大声で泣き出すのだった。

そこに観察者がやって来る。フシは目を開けて「止めてくれたのか。ありがとう」と言う。

そしてエコとボンに「じゃあ、またね」と言うとボンは「ああ楽しみにしてる」と答える。

フシは一人静かに椅子に座るのだった。
8日後、みんなはお世話になりましたと別れを告げてこの場を離れる事になる。

しかしマーチはずっとフシの足元に引っ付いて離れない。

トナリはフシはゆすってももう起きないんだと言って何かを手に握っている。

その様子を見て「何か言いたげですね？」と聞くとトナリは「あの子の気持ちすごくわかるんだ。色んなものを置き去りにして前に進むことの辛さが」と言って涙を流す。

それを聞いて「俺は、俺だけはこの中で唯一悪人になれる言い訳があります。俺にできることは？」と聞く。

二人は何やら話し込んでいる。

グーグーは一人離れて佇んでいる。

最後に「フシに怒られるな」と誰かが呟くのだった。