漫画「EDENS ZERO（エデンズゼロ）」 68話のネタバレと無料読み放題

2019年11月6日（水）発売 週刊少年マガジン49号 発売

68話のネタバレ

第68話　ヴァルキリー

時詠みのシャオメイは

「シキたちの活躍により惑星サン・ジュエルの労働区の人々は解放されました。ですがこの星の鉱物は桜宇宙にとってもとても大切な資源です。今でも自由な環境の下、大勢の労働者が働いています。サン・ジュエルの統治者は紅婦人に代わり選挙によって選ばれた代表が民主化を進めていますわ。この星は冒険者たちのトレジャーハントスポットとしても有名になり末長く繁栄の道を・・・少し未来の事を語りすぎてしまいましたわ。時を戻して紅婦人との戦いが終わりエデンズゼロに帰還したシキたちは四煌星にヴァルキリーの死を伝えねばなりませんでした」

と言うのであった。

エデンズゼロでヴァルキリーの話を聞いてハーミットは涙を浮かべて耐えている。

シスターは脚を組んで怖い顔で「何でヴァルキリーの“体”を連れて来なかった？」と聞く。

ホムラは「師匠はあの地に住む人々にとって希望の象徴だったゆえ」と答える。

しかしシスターは「連れてこいよ、ここがあいつの家だ。“体”があったら治せたかもしれねぇ」と言う。

そして「オレたちの記憶や思考、人格形成は全てクラウドストレージにバックアップされてるだろ。復元すればヴァルキリーが作れるじゃねーか！」と勢い込む。

しかしウィッチは「それはもはやヴァルキリーではありません」と言う。

そして「記憶（メモリー）では残っていてもホムラと過ごした時期の多幸感は失われています」と答える。

それを聞いてもシスターは「死んでしまうよりはましだろう」と食い下がるが、ウィッチは「もう死んだのです」と断言して、「バックアップは予期せぬエラーや部分的な損傷を補うための物であって“死”を否定する為ではない」と言うのであった。

シスターはシキにこの船の決定権はお前にあると言って薄情な魔女を説得しやがれと言うが、シキは訳のわからない単語が多すぎてついて行けないと言う。

そして昔じいちゃんが言っていた話を言い始める。

それは

「我々機械にも人間と同じように“死”がある。“死”があるからこそ命の大切さがわかるのじゃ。人間とは寿命が違うし命に対する価値観も違うかもしれん。それでも同じ命を持ってる以上心があるんじゃよ」と言う話だった。その話をみんなは黙って聞いている。シキは「だからさ、オレたちは受け入れなきゃいけねーんだ。一人の友の死を、そこに心があった証を」と言うのだった。そしてホムラは「シキの言う通りだ」

と言う。

「私たちは前に進まねば、かつて師匠たちが目指したマザーへ行く為、四煌星が揃わねばならぬなら私がヴァルキリーとなりますゆえ」

とホムラは心を決めた表情をして話すのであった。

それを聞いてみんなは驚きを隠せないが、ホムラは

「私に師匠の代わりができるか分からぬがこの船をマザーの下へ向かわせるのがヴァルキリーの任務なら私は」

と言うとシスターは

「任務じゃねえ、任務は１０年前に解かれてんだ。オレたちは自分の意思でここにいるんだ」

と口をはさむ。

それを聞いてホムラも「私もだ」と答えるのであった。

それを聞いて席を立つシスターを「任せて下さい」と言ってウィッチが追いかける。

ドラッケン達は自分達が追っていた船が立体映像だったことに気づいた。

逃げられてしまったみたいだと話すとドラッケンは「行き先は予想がつく」と言うのだった。

ウィッチは「霊の巨大戦艦、撒いたわ。さすがにもうデコイには気づかれてると思うけど。ヴァルキリーがいたら迎撃できたかもしれないのにね」と言ってシスターに話しかける。

シスターは

「あいつは星がよく見えるこのデッキが好きだった。あいつが戦闘でケガをする度オレが治した。仲間を失うのがこんなにつれーとはな。おまえはよく冷静で・・・」

と言いかけてウィッチを見るとウィッチは涙を流していた。

そして「ハーミットが羨ましい。感情豊かで素直で。私たちも二人の時はいいんじゃないかしら？泣いても」と言う。

そして二人は抱き合ってヴァルキリーを思い、涙を流すのであった。