漫画「BEASTARS」153話のネタバレと無料読み放題

2019年11月14日（木） 週刊少年チャンピオン50号 発売

153話のネタバレ

第153話/負け犬の遠吠え　よきしらべ

ジャックはレゴシに楽しそうな様子で満月を見ながら話しかける。

しかしレゴシはいつも通りに見えるジャックだがしっぽがピクリとも揺れていないことに気づく。

そしてジャックは満月になるとコロとふざけて遠吠えの真似っこをするのだと言う。

昔のオオカミは電話代わりに遠吠えを実用していたのだと言って、いつか本物を聞いてみたいな「レゴシの遠吠え」と言うのであった。

それを聞いてレゴシはジャックに「最近何かあった、元気ないよね」と言って顔をのぞき込む。

するとそのレゴシの顔を見てジャックは子供の頃レゴシに「ニコニコしてない」と言われたことを思い出して、懐かしいと思うのだった。

そしてなぜかいつもレゴシにだけはバレてしまうことに驚きながら、特進クラスの授業に疲れているのかもと答える。

レゴシは特進クラスが厳しいのかとたずねるが、ジャックは厳しいというよりものすごく特殊なんだと答える。

そこにいる生徒５匹全員イヌなのだと言う。

驚くレゴシにジャックは冷静に当然と言えば当然だと言いながら「僕らイヌは知能が発達するように作られた唯一の種族なわけだからイヌを作った先獣たちのシナリオ通り」と答えながら話を続ける。

そして授業の様子を語り「気が滅入るような悲惨な歴史を知らされても皆授業が終わればあっさりと笑顔で挨拶をかわす。まるで与えられた仕事をこなすロボット、イヌはだから便利な種族なんだ、僕を含めて」と言う。

続けてジャックは「こんなにつらいのに、僕が何も憎めないのはどうして？泣いて逃げだせないのはなんで？イヌは負の感情を抱かないように作られているからだ」と言ってポケットから玉ねぎを取り出して「最近強制的に涙を流すようにしてるの！！」と言うのであった。

ジャックは玉ねぎを切ることで感情を取り戻そうとしているのだと言う。

その様子を見てレゴシは自分も玉ねぎはダメなんだと言ってジャックを止めようとするが、ジャックは「泣かなきゃやってられないよラブラドールなんて！！」と言いながらついに玉ねぎを切り始めるのだった。

玉ねぎを切りながらジャックはイヌが獣社会を独裁する世界が始まると話し始める。

それを聞いてレゴシは自分にはイヌにそんなイメージはないと言って、ジャックが誰のことも憎めないのはイヌだからじゃなくてジャックだからだと答える。

それを聞いてジャックは何でそんなこと言うの！！なんで分かるのそんなこと！！と言って泣きじゃくりながら取り乱す。

ついにレゴシは包丁を持つジャックの手を握り「一緒に大きくなったからだよ、でしょ」と言ってジャックを見つめる。

その言葉を聞いてジャックは一緒じゃないよと思う。

そしてジャックはレゴシを見てオオカミとイヌは近いようで遠いと感じ、ご先祖はこんなにも強くなられた、と感じる。

最後にレゴシに「ジャックには笑って欲しいから」と言われたことにカチンときてジャックは切った玉ねぎを口に入れてしまう。

その行動に怒ったレゴシは「吐け！！入れるぞ！！指！！」と言ってジャックの口に自分の指を突っ込み、口に入れた玉ねぎを出そうとする。口に指を突っ込まれながらジャックは「いつもそうだこいつ、ずっとそうだ。

レゴシは傲慢で強くて僕を苦しませながらも生かしてくれる存在で」と改めて感じるのだった。

そして子供のころケンカをした時に先生に言われたことを二人は思い出す。

レゴシはもし今あの先生に同じこと言われたら今はちゃんと「そうですね、ずっと」と答えられると言う。

それを聞いてジャックは涙を浮かべたまま「なんだそれ不良オオカミ、散々苦しめておいて」と言うのであった。そして二人は見つめ合う。

その時ようやくジャックのしっぽが嬉しそうにパタパタ動きだすのであった。

ジャックが初めて本音をぶつけてくれたからと言ってレゴシは俺も聴いてもらおうかなと言って窓の外を嬉しそうに眺める。

レゴシは「恥ずかしくてあまりやったことないけど今夜は特別夜なので」と言って静かにと口に手をやりながらジャックを見る。

そしてレゴシは窓から外を向き直して遠吠えをする。

ジャックはその夜、初めてレゴシの遠吠えを聞いた。

それは世界一格好良い僕のご先祖だと感じる。

そしてそのご先祖ならどう言うだろうと考え「レゴシ、僕が特進クラスで何を教わっているか知りたい？」とジャックは話し始めるのであった。